ヨーロッパとアジアをつなぐトルコ・ボスポラス海峡の海底トンネルが20日に開通した。このトンネルは世界初の自動車用2層海底トンネル。SK建設のチェ・グァンチョル社長(左から3番目)などSK建設側とトルコ側の事業関係者らがトンネルの中で記念撮影を行っている
アジアとヨーロッパをつなぐ海底の道が開通した。
SK建設は20日、トルコの首都イスタンブールをアジア側とヨーロッパ側に隔てるボスポラス海峡に海底トンネルを開通させたと発表した。
陸地の接続道路を含めた総延長14.6キロメートルのうち海底区間5.4キロメートルを掘り進めて建設したこのトンネルは世界初の自動車用2層海底トンネル。工事には直径13.7メートル、長さ120メートル、重さ3,300トンにおよぶ巨大なトンネルボーリングマシンが使われた。
SK建設は2008年に同事業を受注し、2014年4月からトルコのヤピメルケジ社とともに48カ月間に渡って工事を行った。最大水深110メートル、気圧が大気圧の11倍に上る海底区間で日平均約25トンの土砂を掘り起こし、毎日7メートルずつ掘り進めた結果16カ月でトンネルが完成した。
レジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領(中央)がイスタンブールで開かれた「ユーラシア海底トンネル」開通式で記念トロフィーを手に記念撮影を行っている=20日
イスタンブールで開かれた「ユーラシア海底トンネル」開通式にはレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領をはじめトルコと韓国の両政府と事業関係者らが出席した=20日
20日にイスタンブールで開かれたトンネル開通式に出席したレジェップ・タイイップ・エルドアン・トルコ大統領は「ユーラシア海底トンネルはイスタンブール市民に良質の交通サービスを提供し、経済・社会・文化・環境分野における様々な恩恵をもたらすはず。さらに世界の観光大国であるトルコのグローバルステータスもそれだけ高まるだろう」と述べた。
開通式にはトルコのエルドアン大統領とビナリ・ユルドゥルム首相、韓国SK建設のチェ・グァンチョル社長、チョ・ユンス在トルコ韓国大使など両国政府と事業関係者らが出席した。
20日に開通したボスポラス海峡のユーラシア海底トンネル(緑)は、ヨーロッパに近いトルコのカズルチェシメとアジア側のギョズテペ地域を結ぶ。海底トンネル区間(点線)は5.4キロメートルで陸地の接続道路を含めた総延長は14.6キロメートル
ユーラシア海底トンネル出入口の夜景
SK建設によるとユーラシア海底トンネルの開通によりボスポラス海峡を渡る時間は従来の100分から15分に大きく短縮され、日平均約12万台の車両が利用する見込み。SK建設はトンネル竣工後も2041年までトンネルの維持管理と施設運営を担当する。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:SK建設
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr