韓国のウリィ銀行が2013年に開業した外国人向けのモバイル銀行アプリである「ウリィグローバルバンキング(Woori Global Banking)」=ゾン・ハン撮影
[ソン・ジエ、キム・ウニョン]
モバイルバンキングの長所が盛り込まれた「インターネット専業銀行」は、韓国で人気を集めている。しかし、外国人にはまだ知られていない。
韓国初のインターネット専業銀行である「K バンク(K Bank)」が4月3日に開業した。7月27日には、海外でも人気のあるスマートフォン向けのメッセンジャーアプリ「カカオトーク(KaKaoTalk)」と連携した「カカオバンク(Kakao Bank)」が開業した。しかし、外国人は利用できない。
インターネット専業銀行の口座を開設するためには、本人確認が必要だ。しかし、外国人は「公式認証」ができないため、アプリケーション(アプリ)が利用できない。
とのことで、外国人には韓国の都市銀行が提供している「モバイルバンキング・アプリサービス」がより効果的で適切だ。
韓国のウリィ銀行が2013年に開業した外国人向けのモバイル銀行アプリである「ウリィグローバルバンキング(Woori Global Banking)」と今年1月に開業した新韓銀行のアプリ「新韓グローバルSバンク(Shinhan Global S Bank)」がその例。
このアプリは、営業店舗で身分証名書・公認認証書を提出すると口座が開設できる。スマートフォンにアプリをダウンロードするとすぐ利用できる。また、韓国語を含め、英語・中国語・日本語など多国語サービスを提供している。口座振込み・口座照会、国内外送金など銀行業務を24時間365日、利用できる。
ウリィ銀行は「今年の上半期に公認認証書なしで、PINコード(個人認証のためなどに用いられる番号、いわゆる暗証番号のこと)でログイン出来るため、もっと楽になる」とし、新韓銀行は「銀行業務に苦労している外国人のため、外国人の金融ニーズ(needs)を把握して金融サービスを持続的に開発する」と述べた。各銀行は外国人専用のモバイルバンキングアプリをより発展させる予定だ。
インターネット専業銀行の開業を契機に金融環境は一段階跳躍している。しかし、外国人向けのサービスはまだ限られている。グローバル金融を夢見る韓国の金融堺の幅広い視野が要求される。
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