経済

2019.08.09

格付け大手のフィッチ・レーティングス社=聨合ニュース

格付け大手のフィッチ・レーティングス社=聨合ニュース



[ユン・ソジョン、イ・ギョンミ]

日本が韓国輸出規制措置を取ったにも関わらず、格付け大手のフィッチ・レーティングスは8日、韓国国債の格付け見通しを「安定的」に維持すると発表した。格付け自体は、上から4番目の「AA-」に据え置く。

同社は、「北朝鮮に関する地政学的リスクや高齢化など中期的な構造的課題を抱えているものの、堅固な対外金融、健全な財政運用、安定的なマクロ経済成果などがこれを相殺する」と判断の理由を挙げた。また、「韓国の経済成長ぶりは、米国と中国の貿易緊張の影響で、去年よりかなり鈍化しているが、根本的な成長は堅調さを維持している」と評価した。

その上で、半導体不振の深化が輸出と設備投資の低迷につながり、韓国の今年の経済成長率は去年の2.7%から2.0%に下落すると見込んだ。

また、日本が韓国をホワイト国リストから除外したことについて、「サプライチェーンを混乱させ、日本から材料を輸入する韓国企業の不透明感を生じさせる可能性がある」とした。

ハノイで開かれた米朝首脳会談以来、非核化交渉における進展がないと指摘した同社は、「非核化交渉が足踏み状態であるにもかかわらず、南北間の文化交流においては進展があった」と評価した。

arete@korea.kr