経済

2021.12.14

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K9A1自走砲=ハンファ・ディフェンス

K9A1自走砲=ハンファ・ディフェンス


[チョン・ジュリ、イ・ギョンミ]

韓国が開発したK9自走砲がオーストラリアへ輸出されることになった。

防衛事業庁は13日、オーストラリアの獲得管理団(CASG)が韓国のK9自走砲を導入するため、韓国防衛産業の大手企業HDA(ハンファ・ディフェンス・オーストラリア)と契約を締結したと発表した。

今回の契約を受けハンファ・ディフェンスは「K9自走砲30両とK10弾薬運搬装甲車15台がオーストラリア陸軍に供給される」と明らかにした。輸出規模は1兆ウォンに達し、オーストラリア・ビクトリア州のジロン市に設立される生産施設で現地生産・納品が行われる予定。

オーストラリア政府は自国陸軍の現代化を目指し、その努力の一環として「LAND8116」自走砲の導入事業を進めており、去年9月、ハンファ・ディフェンスのK9自走砲を単独候補として選んだ後、最終交渉を行っていた。

ハンファ・ディフェンスは「韓国とオーストラリア政府が持続的な国防・安保協力を維持してきたことが今回の契約の大きな原動力となった」と説明した。

K9自走砲は2001年のトルコとの契約を皮切りに、ポーランド・インド・フィンランド・ノルウェー・エストニアに約600両が輸出された。155mm・52口径の自走砲で、圧倒的な火力と高い機動性が強みである。

今回の契約締結により、オーストラリアはK9自走砲を運用する8番目の国となる。米国・カナダ・英国・オーストラリア・ニュージーランドの5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ(Five Eyes)」の国にK9自走砲を輸出する初めての事例となる。

K9は、国防科学研究所とハンファ・ディフェンス(旧サムスンテクウィン)が1998年に韓国独自の技術で開発した。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、オーストラリアの首都キャンベラでモリソン豪首相と首脳会談を行った後に行われた共同記者会見で「K9自走砲事業を皮切りに、オーストラリアと戦略的防衛産業協力を強化する」とし、「国防、防衛産業、サイバー分野など、安保協力を拡大する」と述べた。

etoilejr@korea.kr