食品医薬安全処は28日、昨年の国内医療機器産業の貿易収支が5878億ウォン規模の利益を上げ、4年連続で黒字を達成したと明らかにした。写真はaTセンターで開かれた韓国国際歯科医療機器の展示会で、歯科関連の医療機器を見る観覧客の様子=2023年12月17日、ソウル・江南区、聯合ニュース
[イ・ダソム]
昨年、国内医療機器産業の貿易収支が5878億ウォンの利益を記録し、4年連続で黒字を達成した。
食品医薬品安全処が28日に発表した2023年度の医療機器生産・輸入・輸出実績によると、昨年の国内医療機器産業における市場規模は10兆7270億ウォンに達した。この5年間、年平均8.3%の成長率を記録するなど、持続的な上昇傾向にあったことがわかった。
昨年、国内医療機器の総生産額は11兆3148億ウォンで、2022年比28.1%減少した。エンデミックの影響で、新型コロナウイルス感染症の検査キットの需要が減った影響もある。昨年の体外診断医療機器の生産額と輸出額が1兆1843億ウォン、1兆1236億ウォンを記録し、2022年対比それぞれ80.4%、75.7%減少したのが理由だと分析された。
一般医療機器の生産額の場合、2022年は9兆6951億ウォン、昨年は前年比4.5%増の10兆1304億を記録した。
昨年、デジタル医療機器の国内市場規模は4099億ウォンで、医療機器全体の輸出額のうち、デジタル医療機器のシェアがこの4年間持続的に増加傾向にあった。特に、ソフトウェアだけで構成されたデジタル医療機器の輸出は、この4年間で年平均約311.7%の増加率を記録した。
これに対して食品医薬品安全処は「昨年の輸入規模に比べると、国内生産の規模が約5倍だ」とし「国産ソフトウェアを基盤にするデジタル医療機器の成長潜在力は非常に大きい」と判断した。
2020年、コロナ禍による体外診断医療機器の生産が増加したことで、国内生産額1位の座を奪われた「歯科用インプラント固定体」は昨年、生産額と輸出額で1位を取り戻した。生産額と輸出額ともにこの4年間、年平均それぞれ24.4%と29.9%の増加率を記録した。
食品医薬品安全処は「バイオ・デジタルヘルス強国への跳躍に向けて、国政課題を推進する。1月には国会とともに『デジタル医療製品法』を制定した」とし、「デジタル医療機器分野におけるグローバル競争力をさらに強化する」と明らかにした。
一方、輸出国ランキングを見ると、米国が8億9000万ドルで1位を占めた。続いて中国(6億5000万ドル)、日本(3億6000万ドル)、ロシア(3億4000万ドル)の順だった。
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