[ユン・ソジョン]
[映像=MIT工科大学公式ユーチューブチャンネル]
ノーベル経済学賞の共同受賞者が、韓国の経済発展について「理想的な制度に基づいて実現された代表的な成功例である」と評価した。
スウェーデン王立科学院が14日(現地時間)、3人のノーベル経済学賞受賞者を発表した。受賞者は、国家制度が経済に及ぼす影響について研究を行った。この日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のダロン・アセモグル教授とサイモン・ジョンソン教授は、MITが主催したオンライン記者会見に参加した。
アセモグル教授は、2012年に出版された「国家はなぜ衰退するのか」の共著者だ。今年のノーベル経済学賞の共同受賞者である米シカゴ大学のジェームズ・ロビンソン教授と共に執筆した。
アセモグル教授は「韓国と北朝鮮の経済水準は、分断される前までは同じようなレベルだった。しかし、異なる制度下で時間が経つにつれ、経済格差が10倍以上に広がった」と説明した。
アセモグル教授は「韓国の発展は、簡単になされたものではない」とし、「韓国における民主化のプロセスは非常に難しかった。韓国は民主化されてから、成長の速度と方向がさらに改善された」と話した。
ジョンソン教授は「韓国は第2次世界大戦以降、貧しくなった。かなり権威主義的な国家だった」とし、「韓国は現在も解決すべき問題点を抱えてはいる。しかし、韓国はほかの国家とは比べられないほど大きな経済発展を成し遂げた」と評価した。
また、「これは私たちが研究を通じて、目標にすべき方向性である」と付け加えた。
アセモグル教授は、韓国経済が解決すべき今後の課題として、「大企業主導型経済と人口高齢化」を挙げた。新しいアイデアと技術に向けた開放性が要求されると話した。
アセモグル教授とジョンソン教授は、北朝鮮に関しても意見を述べた。アセモグル教授は「北朝鮮は、さらに多くの困難に直面している」とし、「いつか民主的に韓国と北朝鮮が統一されることを願う」と話した。ジョンソン教授は、北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルについて「極めて危険な状況」とし、「懸念すべき点が多い」と述べた。
ノーベル経済学賞を受賞した(左から)ダロン・アセモグル教授、サイモン・ジョンソン教授、ジェームズ・ロビンソン教授=ノーベル賞公式ホームページのキャプチャー
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