経済

2025.09.15

写真は、上空から撮影した釜山港新港の全景=釜山、釜山港湾公社

写真は、上空から撮影した釜山港新港の全景=釜山、釜山港湾公社


[チョン・ミソン]

先月、韓国の情報通信技術(ICT)輸出は半導体の好調に支えられ、米国の関税政策の影響にもかかわらず、8月としては過去最高の実績を記録した。

14日、科学技術情報通信部と産業通商資源部によると、8月のICT輸出額は前年同月比11.1%増の228億7000万ドルとなった。輸入額は125億3000万ドルで、7.6%の増加。貿易収支は103億4000万ドルの黒字を記録した。

品目別では、半導体の輸出が151億1000万ドルとなり、過去最高を更新。前年同月比で27.0%の増加となった。通信機器も1.8%増加した。一方で、ディスプレー(9.4%減)、携帯電話(15.4%減)、コンピューターおよび周辺機器(16.6%減)はいずれも減少傾向を示した。

半導体輸出の好調は、メモリー価格の上昇と、人工知能(AI)サーバーへの投資拡大にともなう需要増加が主な要因と分析されている。

ICTにおける輸入は、データセンター向けのグラフィック処理装置(GPU)の輸入が前年同月比249.1%増の2億ドルを記録し、全体の増加を牽引した。

地域別の輸出動向を見ると、台湾(65.6%増)、ベトナム(18.0%増)、EU(8.2%増)、日本(3.9%増)、中国(0.3%増)などの主要市場で輸出が拡大した。一方、米国向けは9.9%の減少となった。

msjeon22@korea.kr