文化

2014.12.02

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韓国の音楽「国楽」は、もはや韓国人だけの音楽ではない。
国籍と文化の違う外国人も、一緒に楽しみながら演奏できる音楽になった。
11月29日に国立国楽院で開かれた演奏会で、約60人の外国人がチャング(太鼓)や伽耶琴、奚琴など伝統楽器による国楽演奏を披露し、9月13日から12週間かけて練習してきた成果を存分に発揮した。

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60여 명의 주한외국인들이 11월 29일 서울 국립국악원에서 가야금으로 연주를 하고 있다.

11月29日にソウルの国立国楽院で開かれた演奏会で、韓国在住外国人約60人が伽耶琴を演奏している



米国や中国、英国、フランスなど28カ国の韓国在住外国人は、国楽を聴くだけでは満足できず、国立国楽院の「韓国在住外国人国楽口座」を受講した。大学教授や英語講師、研究員、韓国語学堂の学生、主婦など、様々な職業を持つメンバーは、「韓国在住外国人国楽口座発表会」で観客に国楽の旋律を聴かせた。

立ってリズムをとりながらチャングを演奏する「ソルチャング・カラク」やパンソリに伽耶琴の演奏を加えた「伽耶琴弁唱」、伽耶琴のための独奏曲「伽耶琴散調」、そして国楽者チャン・サイクさんの「ノイバラ」の奚琴演奏を披露した。

국립국악원 외국인 수강생들이 그 동안 갈고 닦은 해금연주를 선보이고 있다.

国立国楽院の外国人受講生たちが奚琴を演奏し、これまで練習してきた成果を披露している

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흥겹게 장구를 연주하고 있는 국립국악원 외국인국악수강생들.

楽しそうにチャングを演奏する国立国楽院の外国人受講生たち



韓国芸術総合学校演戯科で修士課程を履修するヘンドリケ・ランガーさんは、自らがリーダーを務めるサムル遊びチームと農楽「ウッタリ・カラク」を披露した。彼らが生み出すチャングの元気の良いリズムに観客は思わず肩を揺らしてリズムをとっていた。彼は2013年から国立国楽院で外国人にチャングを指導している。

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스위스 출신의 장구반 강사인 헨드리케 랑어가 이끄는 사물놀이팀이 11월 29일 서울 국립국악원에서 공연을 하고 있다.

11月29日にソウルの国立国楽院で開かれた演奏会で、チャング教室の講師でスイス人のランガーさんがリーダーを務めるサムル遊びチームが公演している



国立国楽院のキム・ヘスク院長は、「韓国人よりも熱い国楽への情熱と優れた演奏能力に驚かざるを得なかった。国楽学習を通して真の韓国文化が韓国内外に広く発信されることを期待する」と話す。

国立国楽院は、国楽を海外に発信すると同時に、韓国で暮らす外国人に韓国の音楽をより知ってもらおうと、1993年からチャング、伽耶琴、奚琴、サムル遊びの4つのクラスで構成された外国人国楽講座を開設・運営している。

記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:国立国楽院
jiae5853@korea.kr