ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」で紹介された朝鮮時代の宮廷料理が再現された。
朝鮮時代の宮廷料理のレシピと韓国料理の原型を復元し、これを基に様々なメニューを開発するという趣旨で、「テジャングム(大長今)の宮廷料理」のイベントが15日、ソウル・サムチョンドン(三清洞)にあるサムチョンガク(三清閣)で開かれた。宮中料理研究院は一般の人も簡単に作れるように整理した朝鮮時代の宮廷料理レシピ70種類のうち8種類を公開した。
15日、伝統韓国料理レストランのサムチョンガク(三清閣)で宮廷料理を再現する催しが開かれた
宮廷料理を再現している宮中料理研究院のハン・ボンリョ院長と、これを見ている外国のシェフと記者
宮中料理研究院は、「テジャングム(大長今)食卓展」というテーマで、宮廷料理の原型を6人用のお膳として披露した。参加者は、お膳の作法などを見た後、実際に食べ、朝鮮時代の宮廷料理を体験した。今回の催しには、外国人のシェフや料理専門記者など40人が参加した。
宮中料理研究院は、2015年に発行予定の冊子「テジャングム(大長今)の宮廷サンチャリム(お膳)」に掲載される宮廷料理の物語2つを韓国語・英語のサンプル冊子として制作し、参加者に配布した。この冊子は、宮廷料理にまつわる歴史や文化についての説明を交えながら作り方を分かりやすく説明し、一般の家庭でも試せるようになっている。
発行を控えている「テジャングム(大長今)の宮廷サンチャリム(お膳)」には、宮廷料理のレシピ70種類余りのほか、料理にまつわる哲学と物語が紹介されている。また、メニューごとに、ドラマ「チャングムの誓い」のワンシーンが挿入されている。
宮廷料理として披露されたホンシジュクスンチェ
タラクジュク(牛乳粥)
カルビチム、ポギムチ、梨トンチミグクス
ゆずファチェ(右)と薬菓
韓食財団のカン・ミンス理事長は、「食文化は、その国のアイデンティティと歴史・文化を発信する代表的な媒介だ。これからも韓国料理の原型に関連するコンテンツ事業を引き続き推進していきたい」と述べた。
コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:韓食財団
jun2@korea.kr
宮中料理研究院による韓国料理の展示