「チルスとマンス」(1988、監督パク・クァンス)(株)ヨンバン映画制作(写真提供:郵政事業本部)
韓国で開かれた初の五輪、「第24回ソウル・オリンピック大会」が成功裏に終わり、その余韻がさめやらぬ1988年11月に映画「チルスとマンス」が公開された。
映画は、社会・経済的に急激な変化を経験し発展を遂げていた韓国の1980年代、やや出遅れた若者たちの苦しい生活ぶりを描き、明るいところの裏には闇が存在することを物語っている。
主人公のチルスとマンスは、高層ビルに絵を描いて生計を立て、映画は彼らの苦しみによって華やかな姿が完成することを伝えている。
絵を描くのがうまい「チルス」(パク・チュンフン)は、いつかアメリカに住んでいる姉から招待される日を待ちわびながら塗装工の助手として働くようになり、塗装工「マンス」(アン・ソンギ)は、非転向長期囚の父のせいで海外就業の機会さえ与えられないことに不満を持ち、お酒三昧の日々を過ごしている。
期待していた米国行きは叶わず、片思いの女子大生「ジナ」にもふられたチルス、そして胸の中の苦しみを吹き出すためのマンスのいたずらは飛び降り自殺と誤解され、悲劇の結末を迎える。
映画は、第42回ロカルノ国際映画祭で青年批評家賞3位となり、第39回ベルリン国際映画祭と第3回シンガポール国際映画祭に出品されている。
コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:郵政事業本部
jun2@korea.kr
2010年に発行された韓国映画シリーズの第3弾は「三浦に行く道(The Way To Sampo)」「絶対に絶対に忘れないで(Never Never Forget Me)」「高校ヤルゲ(Yalkae, A Joker In High School)」「チルスとマンス(Chil-su And Man-su)」からなっている(写真提供:郵政事業本部)
韓国映画切手シリーズ紹介映像 映画『チルスとマンス』を見る
VIDEO 韓国映画切手シリーズ紹介映像 映画『チルスとマンス』を見る
VIDEO