
「景福宮守門将任命儀式」が開かれた27日、名誉守門将に任命された鐘路警察署のリュ・シギョン警衛が任命状を見せている
「宮殿の門を守るのは国を守ることに異ならず」
景福宮の興礼門(フンネモン)で27日に開かれた「景福宮守門将任命儀式」で、国王が守門将に下した言葉だ。
「守門将」とは、文字通り門を守る最高責任者のこと。
朝鮮時代の王は国そのものを象徴し、百姓全体の父であった。その国王が生活する宮殿を守る守門将の責務は非常に重く、国の安寧とも直結するものだった。

「景福宮守門将任命儀式」があった27日、景福宮の興礼門前で公演が行われている様子
朝鮮時代に守門将の重要性を強調し、現在我々が知る守門将の体制を整えた王は睿宗(イェジョン、1450~1469、在位1468~1469)だった。
睿宗は即位1年目の1469年5月18日に承政院(スンジョンウォン:王命の伝達と臣下からの報告を行っていた官庁)に「宮城每門, 強有守門護軍, 何異把門甲士? 自今別立守門将, 且作守門将牌, 逐日落点守門如何?(宮城の各門を守る護軍であっても、結局門を警戒する甲兵と同じものではないか。これからは別途の守門将を立て、守門将牌も作り、毎日指名して門を守るようにせよ。)」と命じた。
そこで再現された「景福宮守門将任命儀式」も、朝鮮王朝実録の睿宗1年の記録「守門将制度の設置と守門将の任命」を根拠とした。
興礼門前まで足を運んだ国王は守門将任命を主宰し、新しく職を授かった者に宮殿を守る責務の重大さを再三強調した。この日に再現された守門将任命儀式では、鐘路警察署に在職するリュ・シギョン警衛が名誉守門将に任命された。
記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
翻訳:イム・ユジン
hanjeon@korea.kr

「韓国の家芸術団」の団員らが27日に景福宮で舞鼓舞(ムゴム)を披露している

「韓国の家芸術団」の団員らが27日に景福宮守門将任命を記念する剣舞を披露している

「景福宮守門将任命儀式」が開かれた27日、儀式を終えた国王が康寧殿に向かっている

27日、景福宮を訪れた家族連れや外国人観光客が景福宮の勤政殿前で国王の行列を見物している