
韓中漫画映像体験館である観覧客が画面をタッチしながらウェブトゥーン作品を観賞している。富川市と煙台市が共同で設立した同体験館は中国・山東省の煙台に先月25日にオープンし、韓国と中国の多様な漫画作品が観賞・体験できる
韓国の漫画を観賞し体験できる展示スペースが先月25日、中国・山東省の煙台に開館した。ここは韓国の漫画都市、富川市(プチョンし)と煙台市が共同で設立した韓中漫画映像体験館。
煙台市内の文化創意産業団地に800m²の規模で建立された体験館では、ライブラリ・動画モニター・大型メディアウォール・デジタルスケッチブックといった様々なメディア装置を使って自ら漫画を描きながら楽しむことができる。訪問客たちはここで1900年代の新聞に掲載された漫画から『恐竜の子、トゥルリ』などの人気漫画、『ポロロ』のようなテレビアニメ、『匂いを見る少女』といったウェブトゥーン(ネット漫画)をはじめ、韓国漫画の過去と現在を一目で見渡せる56点の作品にも出会える。
体験館で紹介される韓国漫画・アニメコンテンツは随時更新される。またここは単なる漫画の観賞と体験だけでなく、両国におけるコンテンツの共同制作を拡大するための文化コンテンツ機関と企業とのビジネスマッチングの場として活用される計画。
富川市と煙台市は昨年4月、「漫画・アニメ産業交流協定」を締結してから体験館設立を共同で推進してきた。両市は体験館建立とともに漫画作家を派遣するなどの交流プログラムを活発化することにした。
煙台の張永霞市長は「煙台市が富川の進んだアニメ産業技術を学び、将来は文化産業全体へと交流が拡大することを願う。(韓中漫画映像体験館)開館が韓中文化産業における交流と共同制作の出発点になることを期待する」と話した。
富川のキム・マンス市長は「(体験館開館により)今後は韓国の漫画とアニメコンテンツ分野で多くの成果を収めることができると期待している」と述べた。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:富川市、韓国漫画映像振興院
翻訳:イム・ユジン
arete@korea.kr

観覧客らが韓中漫画映像体験館内のデジタルメディア装置を使ってウェブトゥーンを背景に写真を撮っている

観覧客らが韓中漫画映像体験館内のライブスケッチウォール(Live Sketch Wall)を体験している

韓中漫画映像体験館のメディアウォールを見ている富川市と煙台市の関係者ら

先月25日、煙台市にオープンした韓中漫画映像体験館の外観