二十四節気のうち14番目にあたる「処暑」は夏の終わりを知らせる日。今年は8月23日だ。
処暑は、今年は今月7日だった秋の始まりを知らせる「立秋」と9月7日の「白露」の中間にあたる。旧暦では7月15日頃で、太陽暦だと8月23日頃になる。太陽の黄経が150度のときに始まり、9月の初めに165度となる時点で終わる。
猛暑の終わりを知らせる処暑。今年は8月23日。朝鮮時代の農家では処暑の天気からその年の収穫を予想した
その名前からもわかるように、処暑は猛暑が終わり秋が始まることを意味する。一般に処暑は、旧暦7月15日の百中(祭日の1つ)の「ホミシシ(洗鋤宴)」の後に訪れる。ホミシシとは、使い終えたホミ(草取り用の手ぐわ)を洗って片付けるという意味で、夏の農業が終わったことを意味する。
処暑は、農家では秋の収穫期を控えて再び忙しくなる前に一休みできる時期。この時期に良い天気が続き日光をたっぷり浴びれば稲がよく実り豊作になる。このように処暑前後の天気はその年の農作の豊凶に大きな影響を与えるため、かつての農民たちは様々な方法で天気を占ったという。
ホミシシは、使い終えたホミを洗って片付けるという意味
処暑の天気とその年の収穫に関することわざには様々なものがある。例えば慶尚南道(キョンサンナムド)の統営(トンヨン)には「処暑に雨が降れば十里において穀物千石が減り、白露に雨が降れば十里において穀物百石が減る」ということわざがある。
今年の処暑は来週の火曜日。かつての農民たちの暮らしを振り返りながら涼しい秋を迎えてみてはどうだろうか。
コリアネット グレゴリー・イーヴス記者
資料・写真:国立民俗博物館、韓国民俗大百科事典
翻訳:コリアネット ユン・ジヘ記者、イ・ジンヒョン
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