文化

2016.08.25

韓江の小説『菜食主義者』に対するドイツメディアの好評が続いている。写真はドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」に掲載された関連記事

韓江の小説『菜食主義者』に対するドイツメディアの好評が続いている。写真はドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」に掲載された関連記事




5月にイギリスのマン・ブッカー賞インターナショナル部門の受賞者となった韓江(ハン・ガン)の小説『菜食主義者』がドイツで良い反応を得ている。

ドイツの週刊誌「シュピーゲル」と日刊紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」「フランクフルター・ルントシャウ」「ターゲスシュピーゲル」などが『菜食主義者』大きく取り上げた。

シュピーゲルは「190ページ程度しかないこの短い作品はカフカの『変身』を連想させる。カフカの作品と同様、読者たちは『菜食主義者』の奥深さを薄々と感じることはできるが、それを言葉で表現するのは容易なことではない。この作品は人間と社会に対する比喩」と評価しした。また、「フランクフルター・アルゲマイネ」は「今年最高の文学的発見」と賞賛した。

小説『菜食主義者』のドイツ語版の表紙

小説『菜食主義者』のドイツ語版の表紙




『菜食主義者』に対する関心はラジオやテレビなどの放送にまで拡大している。

現地のラジオ番組「ドイツラジオ クール・ツアー」「北ドイツ放送」「西ドイツ放送」「バイエルン放送」が相次いで書評をまとめており、第2ドイツテレビ「ツェット・デー・エフ(ZDF)」は26日に放送される文学討論番組で『菜食主義者』を扱う予定。

韓江の『菜食主義者』はアウフバウ出版社から発刊され、翻訳はイ・ギヒャンが担当した。

コリアネット ユン・ジヘ記者
写真:韓国文化翻訳院
翻訳:イム・ユジン
wisdom117@korea.kr