韓国最大の祝日ソルナル(旧正月)が目前に迫った。
28日、ソルナルの朝に韓国では家族が集まって茶礼(チャレ、韓国の法事)を執り行い、目上の人に歳拝(セベ、新年の挨拶)をする。
そして新たな1年、家族皆が健やかで幸せであることを願って一緒に食事をする。「ソルナルにトッククを1杯食べると1つ歳をとる」という言い習わしからも分かるようにほとんどの家庭ではトッククを食べるが、トッククの代わりにマンドゥクク(餃子スープ)食べる家庭も多い。
牛肉スープに餃子を入れて煮るマンドゥククをソルナルに食べるのは江原道(カンウォンド)と北韓の一部地域の習わしだ。トク(餅)を一緒に入れてトクマンドゥククを食べる地域もある。
韓国伝統飲食研究所によるとマンドゥククには「福を包んで食べる」という意味があることからソルナルによく食べるようになったという。今年のソルナル連休には家族一緒にマンドゥククを作って食べながら1年の幸福を祈ってはどうだろうか。
マンドゥククはソウルより北の地域で好んで食べていた料理で「福を包んで食べる」という意味があるがあることからソルナルによく食べるようになった
**材料と分量牛肉スープ:牛の膝後ろの肉 300g、水 2.2㎏(11カップ)
香味野菜:ネギ 40g、ニンニク 20g(4片)
餃子の皮:小麦粉 143g(1½カップ)、塩 2g(小さじ½)
水 60~75g(大さじ4~5)
モヤシ 200g、水 1㎏(5カップ)、塩 2g(小さじ½)
牛肉ミンチ(牛の尻肉) 160g
白菜キムチ 160g、豆腐 160g(⅓丁)
卵 60g(1個)、セリ 15g、小麦粉 3.5g(大さじ½)
サラダ油 13g(大さじ1)
合わせ調味料 : 塩 4g(小さじ1)、刻みネギ 9g(小さじ2)
刻みニンニク 5.5g(小さじ1)、ゴマ塩 6g(大さじ1)
コショウ 0.3g(小さじ⅛)、ゴマ油 13g(大さじ1)
薄口醤油 9g(大さじ½) 塩 4g(小さじ1)
酢醤油:醤油 18g(大さじ1), お酢 15g(大さじ1), 水 15g(大さじ1)
マンドゥククの主材料は牛肉、小麦粉、豆腐、塩、モヤシ、合わせ調味料、白菜キムチ、ネギ、ニンニク
**材料の下準備
1. 牛肉は綿布で血を拭き取り、香味野菜はきれいに洗っておく。鍋に牛肉スープ用の牛肉と水を入れ、強火に12分かけたら中火にして30分煮込み、香味野菜を入れてさらに20分煮る。牛肉は取り出しスープのベースにになる煮汁は冷めたてから綿布で濾す。
2. 小麦粉塩を加えて水で練り、濡れた綿布に包んで30分ほど休ませる。
3. モヤシはひげ根を取ってきれいに洗い、牛肉ミンチは綿布で血を拭き取る。白菜キムチは薬味を除いて細かく刻み水気を切る(85g)。豆腐は水気を切ってすり潰す。
4. 卵は黄身と白身の薄焼きをつくって千切りする。セリは長めに切って塩に漬けたものを小麦粉、卵、水を合わせた衣を薄くつけて焼き、斜め切りする。
5. 酢醤油を作る。
豆腐や白菜キムチなどの材料を細かく切り刻み水気を切る。このときあまり強く力を入れすぎると滑らかさがなくなるので注意する
**作り方
1. 水を入れた鍋を強火に5分かけ沸騰したら塩とモヤシを入れて2分間茹でる。茹で上がったら長さ0.5cmに切って水気を切る。
2. 下準備をしたモヤシ・牛肉ミンチ・キムチ・豆腐に合わせ調味料を加えて混ぜ合わせる(460g)。
3. 餃子の皮の生地は麺棒で厚さ0.2cmほどに薄く伸ばし、直径7~8cmの円形の皮を作る。
4. 餃子の皮にあん(23g)を入れたら皮を半分に折って閉じ、両端はつなぎ合わせて丸い形の餃子を作る(20個)。
5. 予め作っておいた牛肉のスープベースを鍋に入れ強火で8分加熱したら薄口醤油と塩で味を調え牛肉スープを完成させる。スープが煮立ったら餃子を入れて4分煮込み、餃子が浮かんできたら中火にしてさらに4分煮る。
6. 出来上がったらお皿に盛り、先ほど準備しておいた卵とセリを飾り酢醤油をつけて食べる。
下準備をしたモヤシ・牛肉ミンチ・キムチ・豆腐に合わせ調味料を入れて混ぜ合わせ餃子のあんを作る。好みに合わせて春雨などを入れても良い
編集:コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:韓国伝統飲食研究所
資料:美しい韓国料理100選
翻訳:イ・スミン
arete@korea.kr