会社員の哀歓をリアルに描いたマンガ「未生」が日本文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞に選ばれた。2015年8月、ユン・テホ作者と単行本「未生」
「未生(ミセン)」(作者:ユン・テホ)がマンガの本場である日本でも認められた。
日本文化庁は「アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において、88ヵ国からの応募作を含めた4034作品を審査した。「未生」はメディア芸術祭マンガ部門で優秀賞に選ばれた」と16日に述べた。優秀賞は大賞に次いで2位に与えられる賞で、韓国作品として「未生」が唯一選定された。
審査委員であるマンガ家の犬木加奈子氏は「未生」の贈賞理由について「作者の名前を見るまで、どこか近寄りがたくも新鮮さを感じた。表現力のある絵と物語に引き込まれていく」とし、「登場人物が時に負け、時に勝ちながら囲碁の手を進めるように進んでいく物語の構成力が素晴らしい」と画力と物語の構成力など作品性を高く評価した。
また、犬木氏は「現代の韓国の若者が直面している学歴社会や経済成長のひずみに落ちるエピソードを扱っていて共感できる。日本でも同じような状況が続いて久しい」とし、「「(欲がない)さとり世代」の日本の若者も(未生の)小さな碁盤の上のような社会の勝負を見てほしい」と述べた。
「未生」は囲碁しか知らない若者チャン・グレがプロ入りに失敗した後、大企業の契約社員として働き始めて孤軍奮闘するエピソードを描いた作品。2014年に韓国でドラマ化(tvN)され、好評を得た。
2016年に「未生」の日本語版が日本大手出版社である講談社で出版された。また「hope~期待ゼロの新入社員~(フジテレビ)」として日本でドラマ化された。
キム・ウニョン コリアネット 記者
写真 ゾン・ハン コリアネット 記者
eykim86@korea.kr