2018南北首脳会談について語る韓国伝統飲食研究所の尹淑子所長=6日、ソウル
[ソウル=ユン・ソジョン、パク・ヘリ、イ・ギョンミ]
[写真=キム・シュンジュ]
韓国伝統飲食研究所の尹淑子(ユン・スクチャ)所長は、2018南北首脳会談で、両首脳が一緒に食べてほしい料理として「オボクチェンバンとビビンバ」をオススメした。
「北朝鮮の料理であるオボクチェンバンは、煮豚やキノコ、野菜など全ての食材を煮込んで食べるもの。ビビンバは、韓国を代表する料理で、他の性質を持つ食材を混ぜて食べることで一つになれる」
尹所長は、2007南北首脳会談で「八道大長今」をテーマにした南側晩餐会を担当した。彼女は、今回の南北首脳会談でも料理を通じて南北が親密になることを希望した。
2007南北首脳会談は、 尹所長にとって個人的な意味もある。当時、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を始めとして韓国側の人々が軍事境界線を超え、開城(ケソン)を経て平壌(ピョンヤン)に移動したからだ。開城は彼女の故郷である。
2007南北首脳会談で北朝鮮が晩餐会で用意した「鯔スープ」を再演したもの
南北がそれぞれ用意した晩餐会では、各地域で味わえる最高の料理が次々と登場した。
尹所長は北側の料理について「ターキー冷やし煮物、焼きガチョウ肉、鯔スープなど肉や魚をよく利用し、タレを少なめにして食材が持つ本来の味を生かしたのが特徴」と説明した。また、南側の料理については「盈徳(ヨンドク)のカニ、莞島(ワンド)のアワビ、済州島(チェジュド)の黒豚、橫城(フェンソン)の韓牛など、八道の食材を味付けして、食材の相性と栄養を考慮した」と語った。
尹所長は、北朝鮮で味わった料理のうち、韓国にも知らせたい料理として玉流館の平壌冷麺、ターキー冷やし煮物、焼きガチョウ肉などを挙げた。玉流館の平壌冷麺は、醤油ベースの厚い麺と唐辛子粉ベースの薄い麺が同時に出たが、おいしかった。ターキー冷やし煮物、焼きガチョウ肉を挙げたのは、韓国ではよく使わない食材で作ったことが独特だったからだ。
2007南北首脳会談で韓国側が晩餐会で用意した「焼き豚肉とキムチチヂミ」
今回の南北首脳会談でも、南北が料理を通じて近づけることを望んだ。
「平昌冬季オリンピックで、南北の選手らが合同チームで出場することで一つになった。北朝鮮芸術団は韓国で、韓国芸術団は北朝鮮で公演を披露することで一つになったのと同様に、今回の首脳会談を通じて南北が料理文化で一つになることを願う」
2007南北首脳会談で韓国側が晩餐会で用意したデザート「カボチャのジェリーと野生菊花茶
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