文化

2018.10.26

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」で、一生懸命踊るKポップ・カバーダンスグループ「ファンタズマ・コリア」のメンバーら=25日、大田

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」で、一生懸命踊るKポップ・カバーダンスグループ「ファンタズマ・コリア」のメンバーら=25日、大田



[大田=ミン・イェジ、イ・ギョンミ]
[写真=キム・シュンジュ]

韓国で勉強する外国人留学生向けの文化共感コンサート「ハロー、ミスターK」が25日、大田(デジョン)の忠南大学校で行われた。

文化体育観光部傘下の海外文化弘報院が主催するこのコンサートは、外国人留学生に、伝統と現代が融合した韓国文化公演の体験機会を提供するイベントで、今年で4回目を迎えた。

今年は、外国人留学生らが自らK-ポップ・カバーダンス公演を披露するプログラムが加わって、注目を集めた。

昼に行われたにもかかわらず、1600席の会場は満席となった。初舞台を飾るのはパフォーマンスグループ「生動感CREW(クルー)」。発光ダイオード(LED)がついた衣装を着てダンスを披露すると、会場の雰囲気はすぐ盛り上がった。

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」が開かれる前、挨拶の言葉を述べる金泰勳海外文化弘報院長=25日、大田

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」が開かれる前、挨拶の言葉を述べる金泰勳海外文化弘報院長=25日、大田



パンソリ(韓国の伝統的な語り物音楽)の歌い手イ・ボングンさんが、有名なパンソリ曲「春香歌」を歌い始めると、観客は、はっきりとした発音の韓国語で一緒に歌い始めた。観客席に座っているのは全員外国人留学生。歌声だけでは外国人であるとは考えられないほどだった。しかし、発音が難しい歌詞の部分では、笑い声が大きく聞こえた。

忠南大学の言語教育院で韓国語を学ぶフランス人のドミアン・マオンドランさんは、歌い手の歌について「悲しみが感じられると同時にすごく印象的だった」と称賛した。

同日のクライマックスは、外国人留学生で構成されるカバーダンスグループ「ファンタズマ・コリア(Fantasma Korea)」の舞台。韓国のガールズ・グループBLACKPINK(ブラック・ピンク)のヒット曲「DDU-DU DDU-DU」、MOMOLAND(モモランド)の「BBoom BBoom」、PSY(サイ)の「江南(カンナム)スタイル」のダンスを披露した。プロのような実力ではなかったが、心を合わせて一生懸命踊る40人あまりの学生たちに、観客は大歓声と大きな拍手を送った。

ファンタズマ・コリアのメンバーで、中国から来た周佳慧さんは、「留学生活が苦しい時は、韓国の振付師や友だちとダンスの練習をするとそのストレスが解消される」とし、「今度このような機会があれば、またチャレンジする」と話した。

舞台の上で、最前列でずっと踊っていた中国人留学生の季文涵さんは、「最初に韓国へ来た時からK-ポップが好きで、今まで踊っている」とし、「こんな大勢の人の前でダンスを披露したのは初めてだ。とても幸せだ」と話した。

海外文化弘報院の金泰勳(キム・テフン)院長は、「本日の舞台のため、汗を流してきた練習の過程は、皆に大切な思い出になるだろう」とし、「本日の行事を通じて、外国人留学生らが韓国文化の魅力を感じ、本日のコンサートが韓国文化に対する理解を深めるきっかけになってほしい」と述べた。

最後の行事が終わるまで、会場を離れる人はほとんどいなかった。コンサートの終了後、お互に撮った写真を見せながら笑ってる留学生の顔からは楽しみが感じられた。留学生活の楽しい思い出が一つ増えたのだろう。

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」で、公演を行うパンソリの歌い手イ・ボングンさん=25日、大田

文化共感コンサート「2018ハロー、ミスターK」で、公演を行うパンソリの歌い手イ・ボングンさん=25日、大田