作家の朴世畛の「風景」。作品に登場する人物は、韓国と北朝鮮の兵士、そして作家自身。
[カン・ガヒ、キム・ウニョン]
[写真=文化体育観光部]
韓半島の中心部が幅4キロと長さ248キロに分かれた。韓国と北朝鮮(南北)を隔てる軍事境界線(休戦ライン)沿いの非武装地帯(DMZ)は、1953年に結んだ韓国戦争休戦協定以来、一般人には立ち入りが禁じられてきた場所だ。
多くの芸術家は、DMZをテーマにし、歴史の悲しみや南北統一への願い、北朝鮮への懐かしさ、境界を眺めながら生じる感情などを作品に取り入れてきた。
彼らの作品が集まった展示会が21日から5月6日まで文化駅ソウル284(旧ソウル駅舎)で開かれる。絵画・写真・映像・造形美術などの作品が展示される。
この展示会では、DMZが持つ真の意味とDMZの変遷にスポットを当てている。
展示は、DMZの変遷を考える「DMZ、未来に対する提案」や平和に向けて歩んでいる南北の状況を見せる「転換の中でのDMZ」、軍人や一般人、作家の視点が共存する「DMZと接近地域での人生」など、第5部で構成されている。
このほか、DMZ列車観光ツアーや関連商品を販売するなどの多彩なプログラムも用意されている。
時間が止まった板門店が呼び起こす誤解と幻想を記録した作家の朴世畛の「ラプンツェリアの観光バス」。
展望台からDMZを見下ろす人々の様子。展望台を劇場に例えた。作家の鄭然斗の「乙支劇場」。
kgh89@korea.kr