文化

2019.07.17

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エゴマの葉

エゴマの葉



[オ・ヒョヌ、イ・ギョンミ ]
[写真=アイクリックアート]

韓国人が肉や刺身を食べる時に欠かせない野菜がある。それは、エゴマの葉。

エゴマの葉は、日本のシソや中国のパクチーのように、韓国を代表する香草である。料理に入れることで、味や香に深みが加わる香草は、その国ならではの風味が感じられるため、とても人気がある。

韓国でエゴマを栽培したと記された最初の記録は、1429年に制作された農業に関する専門書籍に残されている。韓国やインド、中国などのアジア地域で広く栽培されたが、昔から色んな食べ方でエゴマの葉を食べる国は韓国が唯一である。


少し感じる苦にも特長で、「食卓上の名薬」と呼ばれるほど栄養が豊富だ。
朝鮮時代の名医だった許浚(ホ・ジュン)は、自分の著書「東医宝鑑」に、「エゴマの葉は、胃腸を丈夫にし、体を温めてくれる。味は辛いが毒はなく、咳を抑え、のどの渇きを癒す効果がある」と書き記している。

また、エゴマの葉は、生臭い匂いを消す効果もあるため、料理によく使われる。

エゴマの葉を使った料理もたくさんある。
醤油や酢などで味付けしたエゴマの葉漬け、唐辛子のヤンニョムを入れたエゴマの葉キムチなどは韓国で大人気のおかずである。米粉を利用して作ったエゴマの葉の餅は、北朝鮮で有名な食べ物である。

蒸し暑い韓国の夏、食欲をそそり、免疫力を高めてくれるエゴマの葉の料理を食べるのはどうだろう。

 

エゴマの葉で作った料理

エゴマの葉で作った料理



hyunw54@korea.kr