文化

2019.09.05

大勢の報道陣が集まる中、釜山国際映画祭の公式記者会見で発言する(左から)チャ・スンジェアジアフィルムマーケット共同運営委員長、イ・ヨングァン理事長、チョン・ヤンジュン執行委員長 =4日、ソウル

大勢の報道陣が集まる中、釜山国際映画祭の公式記者会見で発言する(左から)チャ・スンジェアジアフィルムマーケット共同運営委員長、イ・ヨングァン理事長、チョン・ヤンジュン執行委員長 =4日、ソウル



[ソウル=イ・ギョンミ]
[写真=釜山国際映画祭]

アジア最大の映画祭典と呼ばれる「釜山(プサン)国際映画祭(BIFF)」の開幕まで、あと1カ月あまり。4日、公式記者会見がソウルで開かれ、今年のBIFFの詳しい内容が公開された。

今年で24回目となるBIFFには、85カ国・303本の映画が上映される。特に、世界で初公開される「ワールドプレミア」は、計120本でBIFF史上最多となった。これについて、チョン・ヤンジュン執行委員長は、「BIFFのグローバルネットワークと世界の人々の期待が反映されたもの」とし、「アジア唯一のメジャー映画祭であるBIFFへの期待が集約された」と説明した。

今年のプログラムを説明するチョン・ヤンジュン執行委員長=4日、ソウル

今年のプログラムを説明するチョン・ヤンジュン執行委員長=4日、ソウル



特に、今年は、韓国映画100年を迎える意味のある年で、韓国映画史上で最も重要な作品10本を選定して上映され、映画専門家と市民が参加する対話の場が設けられる。また、さらに多くの人々が釜山全域で映画祭を楽しめるよう、これまで海雲台(ヘウンデ)ビーチで主に行われてきたイベントを、今年からは映画の殿堂や釜山市民公園などで行うことにした。

動画配信プラットフォームの発展により急変する映画産業に歩調を合わせたプログラムもある。アジアフィルムマーケットの運営委員長であるチャ・スンジェ氏は、「アジア地域のドラマを対象にする『アジア・コンテンツ・アワード』を今年初めて開催する」と発表し、「アジアで最も影響力のある動画コンテンツマーケットに発展させ、アニメ・ウェブコンテンツ・音楽まで分野を広げる」と抱負を語った。

今年のプログラムを説明するチョン・ヤンジュン執行委員長=4日、ソウル

今年のプログラムを説明するチョン・ヤンジュン執行委員長=4日、ソウル



オープニング作品は、カザフスタン・日本合作映画 「オルジャスの白い馬」(エルラン・ヌルムハンベトフ、竹葉リサの共同監督)、クロージング作品はイム・デヒョン(韓国)監督の「ムーンリット・ウインター (Moonlit Winter)」に決定した。新人監督の作品に授賞する「ニュー・カァーラァントゥ(New current)」賞を受賞した監督の映画がオープニング・クロージング作品に選ばれたのは今回が初めてで、これまで優秀な新人監督を発掘してきたBIFFの努力が好評されたものと評価される。

本映画祭は、10月3日から12日まで10日間、映画の殿堂や南浦洞(ナムポドン)一帯など、釜山の所々で開催される。

km137426@korea.kr