子どもたちがウシの絵を描いている様子=6日、光州、聨合ニュース
[ソ・エヨン、イ・ギョンミ]
2021年は丑年。正確に干支を表すと「辛丑」である。ここで「辛」は白を、「丑」はウシを意味するため、「白いウシ」の年とも言われる。
ウシは、農耕社会に欠かせない存在で、特に韓国では単なる家畜という意味を超え、家族のように扱われてきた。田畑を耕すことや、ものを輸送することに使われた。また、市場に売ることによって現金収入にもなる。一生農業を続けてきた老人と、老人が飼うウシの30年間を描いた韓国映画「牛の鈴音」は、韓国人にとってウシがどのような意味を持つかが伺える。
ウシは、誠実さ・忍耐強さ・辛抱・自己犠牲などを象徴するといわれる。これは韓国人の情緒ともつながる。先祖は、これを「ウシは、言葉はなくても12の徳がある」ということわざで表現した。
現代社会において、ウシは単なる食料としてだけでなく、薬、ファッション、工芸などの材料として、様々な分野で使われている。また、韓国では厄払いの意味で、ウシの骨を吊るしておく風習もある。
ウシを神にたとえて表現した「丑神」=国立民俗博物館
ソウルにある国立民俗博物館では、3月1日までウシに関する内容を展示する特別展が開催される。
韓国人の生活におけるウシを紹介する展覧会。80点あまりの資料や映像を通じてウシが象徴するものや、意味などを知ることができる。
この展示は、国立民俗博物館ホームページ(
https://my.matterport.com/show/?m=QkJcmx9YVkd)からも見られる。
xuaiy@korea.kr