文化

2021.10.15

世界的な人気を博している韓国ドラマ「イカゲーム」でタルゴナが出てくるシーン=Netflix


[ソウル=イ・ギョンミ]
[写真=イ・ギョンミ]

Netflixで配信されている韓国ドラマ「イカゲーム(Squid Game)」が世界中で人気を集めている中、ドラマの中に登場するタルゴナ(カルメ焼き)を販売する屋台やロケ地など、ドラマと関係のある場所が注目されている。今話題のあのスポットを、私、イ・ギョンミが直接訪れた。

13日の午後3時ごろ、ソウル・鍾路(チョンノ)区。地下鉄4号線・恵化(ヘファ)駅の2番出を出て、後ろの路地に入ってみると、たくさんの人々が集まっていた。「イカゲーム」に出てきたタルゴナを、その場で作って販売する屋台である。平日の午後にも関わらず大勢の人が集まっていることからドラマの人気の高さが感じられた。



この屋台はイム・チャンジュさんが妻と一緒に営んでいる。彼は、イカゲームの撮影当時、出来たてのタルゴナが必要だというファン・ドンヒョク監督の要請を受け、現場で実際にタルゴナを作った「タルゴナのプロ」だ。そんなエピソードが広くられ、イムさんの屋台を訪れる人は後を絶たない。

タルゴナを購入するためには番号が書かれた整理券が必要だ。その後、列に並んで順番を待つ。自分の順番になると、イムさんの前にある小さな椅子に座る。タルゴナの形は、四角形や三角形、星など様々で、好きな形を注文できるが、やはり「傘」を注文する人が最も多かった。タルゴナは一つで2000ウォン(約193円)。午後5時になると、長蛇の列ができた。


私が訪れたもう一つのイカゲーム・話題のスポットは、ソウル・道峰(トボン)区のある閑静な住宅街に位置しているコンビニ。ここは最近、近所の住民たちが誇らしく思う場所となった。イカゲームの主人公であるソン・ギフン(イ・ジョンジェ)とオ・イルナム(オ・ヨンス)が再会し、焼酎を飲みながら対話するシーンがここで撮影された。写真にある緑色の椅子に二人が座っていた。左の椅子にはイルナムが、右にはギフンが。


店の前にはドラマのシーンと共に「456番と1番が再会した場所!イカゲームに登場したあの場所!」と書いた紙が貼られている。撮影は去年の4月頃に行われ、夜の9時から深夜1時までかかった。


2018年からここでコンビニを運営している崔貴玉(チェ・ギオク)さんは、「(撮影当時は)ドラマのタイトルを聞いて、とても変なタイトルだと思った」とし、「まったく興味がなかったので、撮影自体も見ていなかったが、今思うと残念なことをした」と話した。

チェさんは、このコンビニが撮影場所として選ばれた理由について「車の往来があまりなく、田舎のような雰囲気があるからだと思う」と説明した。また、「外で写真を撮る人も多く、ユーチューバーもたくさん来る」とし、「イカゲームの撮影場所だと言えるのがうれしいし、店を運営していく活力になる」と話した。このコンビニの近くには、ギフンが住んでいた半地下の家もある。

km137426@korea.kr