文化

2023.02.16

世界最古の金属活字本「直指」=国立中央図書館

世界最古の金属活字本「直指」=国立中央図書館


[キム・ハヨン]

世界最古の金属活字の印刷本である「直指心体要節」が50年ぶりに公開される。

フランス国立図書館によると、4月12日(現地時間)から7月16日まで同図書館で開かれる展示会で「直指」を公開する。

同図書館は展示を紹介する文で「印刷が発展してきた歴史と成功のカギに迫る」とし、「金属活字で印刷された世界最古の作品である『直指(韓国、1377年)』を展示する」と説明した。

直指の正確な名称は「白雲和尚抄録仏祖直指心体要節」。

清州(チョンジュ)古印刷博物館が運営するサイト「直指グローバル」によると、1900年にフランスで開かれたパリ万博で、初めて一般に公開されたという。

その後、1973年フランス国立図書館で開催された「東洋の宝物」という展示を最後に、公開されたことがない。

文化財庁と同博物館によると、直指は1377年(高麗時代)、忠清北道(チュンチョンブクト)・ 清州の興徳寺で金属活字で刊行され、上下の2冊になっているとされる。

現在、「下」のみ、フランス国立図書館が所蔵している。

直指は、韓国の印刷技術の優秀性が分かる文化遺産で、1455年のグーテンベルク聖書よりも78年前のことになり、世界最古の金属活字本である。2001年、ユネスコ世界記録遺産に登録された。

hayeounk8@korea.kr