文化

2023.04.11

50年ぶりに一般公開される直指=フランス国立図書館フェイスブック

50年ぶりに一般公開される直指=フランス国立図書館フェイスブック


[チョン・ジュリ]

現存する世界最古の金属活字の印刷本である「直指心体要節」(直指)が50年ぶりに一般公開される。

フランス・パリにあるフランス国立図書館が12日(現地時間)から7月16日まで開催する展示会で展示される。

今回の展示は、1900年にフランスで開かれたパリ万博の韓国館で初めて一般に公開された後、1973年に同図書館で開催された「東洋の宝物」という展示でまた公開されて以来、初めて。同図書館によると「管理と保存を理由に、公開されたことがほとんどない」という。

直指の正確な名称は「白雲和尚抄録仏祖直指心体要節」。1377年(高麗時代)、忠清北道(チュンチョンブクト)・ 清州の興徳寺で金属活字で刊行され、上下の2冊になっているとされる。1455年のグーテンベルク聖書よりも78年前のことになり、世界最古の金属活字本である。2001年、ユネスコ世界記録遺産に登録された。

2冊のうち「下」は、朝鮮時代に初代フランス公使を務めたVictor Collin de Plancy氏が1896~1899年の間、韓国で収集したとされている。1911年、彼の死後、競売を通じて1950年にフランス国立図書館が寄贈を受けた。

18日には、ドキュメンタリー「直指、活字の時間旅行」が上映された後、専門家らが共に直指の意味と価値について話し合う催しが行われる予定だ。

直指が一般公開される展示会のポスター=フランス国立図書館

直指が一般公開される展示会のポスター=フランス国立図書館


etoilejr@korea.kr