文化

2023.08.31

青瓦台の春秋館で開かれた障害芸術家特別展「国民の中へ調和の中へ」で作品を見る観覧客=昨年、昨年ソウル鍾路区、コリアネットDB

青瓦台の春秋館で開かれた障害芸術家特別展「国民の中へ調和の中へ」で作品を見る観覧客=昨年、昨年ソウル鍾路区、コリアネットDB


[パク・ヘリ]

韓国で一番大きい障害者文化芸術フェスティバルである「2023障害者文化芸術祝祭A+Festival」が来月1日から15日まで青瓦台の春秋館とヘリポートなどで開かれる。

青瓦台で障害芸術家のイベントが開かれるのは、昨年8月にあった「第1回障害芸術家特別展」、今年4月にあった障害芸術家オーケストラ春秋館特別公演に続いて、今回が3回目だ。

開幕式は1日午前、青瓦台の春秋館で行われる。脳機能障害を持つ障害者では初めて、今年の「百想芸術大賞」で演劇部門演技賞を受賞した俳優のハ・ジソンさんとボーカリストのソ・ジョンミンさんが「障害芸術家憲章」を朗読し、フェスティバルの開幕を知らせる。同日の午後には、障害者と非障害者芸術家が共に参加する開幕コンサートが予定されている。

開幕日から3日までは、青瓦台のヘリポートの近くで障害芸術家が参加する公演と展示が開かれる。障害者舞踊家たちが披露する公演と視覚障害者で構成された「ハンビット芸術団」のオーケストラ公演、点字出版物の展示、韓・中・日の国際交流書道作品展などを見ることができる。障害に対する認識の改善を図る様々な体験も可能だ。

(左から)キム・テミン作家の「山の秘密」、パク・セジュン作家の「獅子弁当」、シン・ウィヒョン作家の「本街道2」=文化体育観光部

(左から)キム・テミン作家の「山の秘密」、パク・セジュン作家の「獅子弁当」、シン・ウィヒョン作家の「本街道2」=文化体育観光部



青瓦台の春秋館では昨年に続きもう一度、障害芸術家特別展「国民の中へ調和の中へ」が開催される。

展示には動植物、風景などの自然をモチーフにしキャンバスに描くキム・テミン作家、自身の成長と内面を東洋画で表現するシン・ウィヒョン作家など、公募で選ばれた作家49人の作品が展示される。公募に選ばれなかった作家19人の作品も大型スクリーンに映し、メディアアートの展示として具現される。

文化体育観光部(文体部)は、会場を訪れる視覚障害観覧客のために音声案内(オーディオ・ドーセント)と音声に転換できるテキストファイルを、聴覚障害観覧客には手話通訳を提供する。

また、発達障害を持つ観客のために、「リラックス・パフォーマンス」とは、演奏中に次いでてしまう声や動きをほかの観覧客が受け入れることで、一緒に鑑賞できるスタイルのこと。

朴普均 (パク・ボギュン)文化体育観光部長官は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府が発足してから、文化・芸術・体育など多様な分野で障害者フレンドリーという強力な政策基調が実現されている」として「今後も障害を持つ芸術家たちが、より良い環境で想像力と芸術性を発揮し、国民がより一層身近に障害芸術を享受できるように、組織的に支援する」と明かした。

hrhr@korea.kr