文化

2023.09.08

韓国のチョン・ヘジョ作家の漆芸作品=海外文化弘報院

韓国のチョン・ヘジョ作家の漆芸作品=海外文化弘報院


[全州=ソ・エヨン、イ・ギョンミ]

先月30日から、全羅北道・全州(チョンジュ)市の全北芸術会館では、韓国・中国・日本、3カ国の優秀な工芸品が見られる「2023韓中日工芸展_和して同せず(和而不同)」展示会が開催されている。

この展示は、7~8日に同市で開かれた「2023韓中日文化長官会議」の一環として企画された特別展示。3カ国・47人の作家が出品した50点の作品が展示される。韓国、中国、日本は、それぞれ似ていながらも異なる点がある。サブタイトルである「和して同せず(和而不同)」には、その違いを互いに尊重し合うという意味が込められている。3カ国の工芸の「共通点と相違点」を比較しながら鑑賞するのがポイント。   

「工芸として考える―未来、自然、文化」という同じテーマのもと、各国独自の観点により制作された作品に出会える。  

(左から)韓国のイ・サンヒョプ、中国のワン・シャヨシン、日本の宮田亮平の金属工芸作品=ソ・エヨン撮影

(左から)韓国のイ・サンヒョプ、中国のワン・シャヨシン、日本の宮田亮平の金属工芸作品=ソ・エヨン撮影


韓国からは15人の作家が17点の工芸品を出品した。「韓流」の根幹となる韓国文化のアイデンティティーと特徴がみられる。歴史的な価値や伝統的な素材に対する理解に基づき、作家らが解釈してモダンな作品を制作した。韓国工芸の伝統的かつ革新的な面がうかがえる。

中国からは16人が参加した。このうち、一部の作家は中国政府から「中国工芸美術大家」として認められた伝承者だ。中国文化の精神を、うまく表現していると評価されている。陶器、漆、金属、ガラス、紙など、6分野の17点が選ばれた。中国の現代工芸美術の現況がみられる。

韓国のチョ・ハンナ作家の繊維工芸作品(左)、日本の奥田小由女作家の作品=ソ・エヨン撮影

韓国のチョ・ハンナ作家の繊維工芸作品(左)、日本の奥田小由女作家の作品=ソ・エヨン撮影


日本からは16人の作家が1点ずつ出品した。公益社団法人で、日本工芸界を代表する団体である「日展」と「日本工芸会」が、金属工芸、人形、繊維など、各分野を代表する作家の作品を選んだ。素材に対する深い理解、高度な技術で表現された日本工芸の特徴が分かる。

展示を担当したイム・ミソン監督は「韓国と中国、日本の3カ国は違う国であるが、『北東アジア』という枠組みの中で同質性を感じられるようにした」とし、「準備期間は短かったが、3カ国が協力して満足できる結果を得た」と説明した。

その上で、「観客には、韓国・中国・日本の工芸品を見て、共通点と相違点を探しながら楽しんでもらいたい」とコメントした。

BTSのRMが好きなクォン・デソプ作家の作品、中国最高の美術館である中国美術館が所蔵する有数の作品、日本の有名な金属工芸家である宮田亮平氏の作品などが展示される今回の特別展示。10日まで開催される。

陶磁器の作品=海外文化弘報院 

陶磁器の作品=海外文化弘報院 


xuaiy@korea.kr