文化

2024.01.25

国立中央博物館で開かれた2024年新年記者懇談会で、今年の主な業務計画について発表する国立中央博物館の尹館長=24日、ソウル・龍山区、ソ・エヨン

国立中央博物館で開かれた2024年新年記者懇談会で、今年の主な業務計画について発表する国立中央博物館の尹館長=24日、ソウル・龍山区、ソ・エヨン


[ソウル=ソ・エヨン]

国立中央博物館が今年、国内外の多様な文化を紹介する展示を用意した。

24日、ソウル・龍山(ヨンサン)区にある国立中央博物館で「2024年新年記者懇談会」が開かれた。尹成龍(ユン・ソンヨン)国立中央博物館長は、今年の主な業務計画について発表した。

まず、6月には米国・デンバー博物館と共同で「北米インディアンの歴史と文化」という展示が開かれる。韓国では、北米インディアンの暮らしと芸術を紹介する初の展示だ。米国・デンバー博物館が所蔵する絵画、服飾、彫刻、陶磁器など、約130点が展示される。

「北米インディアンの歴史と文化」は、ソウルにある国立中央博物館で先に展示が行われた後、釜山(プサン)に場所を移して展示される。11月から来年の3月までは、釜山博物館でも展示を楽しめる。

7月には、韓中日国立博物館長の会議と連携する特別展として、「東アジアの漆器」という展示が開かれる。東アジアで広く使われた天然塗料である「漆」を使って、韓国・中国・日本が各自発展させた独特な工芸作品45点に出会える。

11月には、オーストリアのレオポルト美術館と共同で「ウィーン・モダニズムの誕生」という展示が開かれる。19世紀末に、ウィーンを中心に起きたウィーン分離派の影響力と意義に重きが置かれた展示だ。この時期に活動した画家たちの作品120点に出会うことができる。

また、国外博物館の韓国室を活用した韓国文化財特別展も開かれる予定だ。

11月、米・シカゴ博物館の常設館では「韓国の趣と美」という展示が開かれる。宗教、職人、茶器など、様々なテーマで構成される予定だ。韓国美術と文化の多様性について披露する。新羅(シンラ)の金冠や金属製の腰帯など、国立博物館が所蔵する38点(19件)が展示される。

三星(サムスン)グループの故 李健煕(イ・ゴンヒ)会長の寄贈品の国外巡回展も開かれる。国立中央博物館が支援を行い、国外博物館の韓国室支援事業の中長期拠点館である3つの博物館で展示される。アメリカ国立アジア芸術博物館(2025年11月~2026年1月)での展示を皮切りに、シカゴ博物館(2026年3月~7月)、イギリス博物館(2026年9月~2027年1月)を巡回する予定。

尹館長は、「昨年、国立中央博物館を訪れた観客は400万人、13の所属博物館の観覧客まで合わせると、合計1000万人。これは、博物館に対する国民の期待と関心が高まったことを意味する」とし、「今年の事業について、しっかりと準備を行い、より多くの観客が博物館を訪れ、憩いのひと時を過ごせるようにしたい」と述べた。

xuaiy@korea.kr