文化

2024.01.26

「エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞」を受賞した作曲家チン・ウンスク氏=統営国際音楽祭フェイスブック

「エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞」を受賞した作曲家チン・ウンスク氏=統営国際音楽祭フェイスブック


[チェ・ジヌ]

韓国の作曲家チン・ウンスクが「クラシック音楽におけるノーベル賞」とも言われる「エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞(Ernst von Siemens Music Prize)」を受賞した。アジア人としては初受賞となる。

ドイツのエルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団とバイエルン美術アカデミーは25日(現地時間)、「チン・ウンスクは、オペラ『不思議の国のアリス』などの成功した作品で、音楽の新たな地平を開拓し、観客にインスピレーションを与えた」と選定の理由を明かした。

同賞は毎年、クラシック音楽の作曲・指揮・器楽・声楽・音楽学分野を合わせて1人を選定して授賞する。人類文化に対する貢献度が評価の基準となる。

これまで、作曲家のリヴィエ・メシアンと ピエール・ブーレーズ、指揮者のカラヤン、レナード・バーンスタイン、クラウディオ・アバド、ダニエル・バレンボイム、バイオリニストのギドン・クレーメル、ピアニストの マウリツィオ・ポリーニとアルフレート・ブレンデルなどが同賞を受賞した。

チン氏は「第2の故郷と思うドイツで、このように重要な賞を受賞し、本当にうれしく思う」とし、「これまでの受賞より、今回の受賞がさらに光栄に思われる」とコメントした。

チン氏は、韓国のソウル大学・作曲家を卒業し、ドイツのハンブルク音楽大学で作曲家 リゲティ・ジェルジュに師事した。2017年には国際シベリウス賞、2018年には マリー=ジョセ・クラヴィス音楽賞、2019年にはバッハ賞、2021年にはレオニー・ソニング音楽賞を受賞した。

paramt@korea.kr