[ソウル=キム·ヘリン]
[写真=ジョン・ハン]
[映像=イ・ジュニョン]
韓国とイタリアの国交正常化140周年を迎え、歴史を振り返る写真展が開かれる。
文化体育観光部と大韓民国歴史博物館は26日、ソウル・鍾路(チョンノ)区にある大韓民国歴史博物館で、韓国とイタリアの国交正常化140周年を記念し、特別写真展の開会式を行った。写真展のタイトルは「すべての道は歴史に通じる、イタリアそして韓国」
開幕式には両国から多数の関係者たちが参加した。柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光部長官、エミリア・ガトー駐韓イタリア大使、韓ーイタリア議員親善協会会長の洪永杓(ホン・ヨンピョ)議員、ローマ市立芸術院碩座教授の林亨柱(イム・ヒョンジュ)声楽家、イタリア出身で現在興国生命女子バレーボール団を率いるマルチェロ・アボンダンツァ監督など。
柳仁村長官は歓迎の挨拶で「昨年、両国は首脳会談を契機に『2024~2025韓国ーイタリア相互文化交流の年』を宣布した」とし、「今回の写真展は、そのスタートでもある」と述べた。また、「写真展を訪れた観客には、両国が共に歩む未来を描いてみてほしい」と付け加えた。
ガトー大使は「韓国とイタリアは地理的には遠く離れている。しかし、この展示を通して、両国が共有している目標と価値、そして共通点について知ってもらえたらと思う」と答えた。
韓国ーイタリアの国交正常化140周年を記念する特別写真展「すべての道は歴史に通じる、イタリアそして韓国」の開幕式が大韓民国歴史博物館行われた。写真は、歓迎の挨拶を行う文化体育観光部の柳仁村長官=26日、ソウル・鍾路区
今回の展示は、27日から3月31日まで開かれる。1884年に朝鮮がイタリアと国交を結んでから今日まで、両国の関係がどのように発展してきたのか、約100枚の写真を通して知ることができる。
特に、韓国戦争当時に派遣されたイタリア医療支援部隊「第68赤十字病院」の医療活動について初めて公開される。約60人の医務将校や看護師は、1955年の初めまで約23万の負傷者への治療を行った。
展示は計4部で構成された。第1部では、1902年に領事として赴任し、8カ月間韓国に滞在したカルロ・ロセッティが輿(こし)に乗っている写真をはじめ、彼が写真に収めた韓国の様子、朝伊修好通商条約のイタリア語版の写真などが展示された。
第2部では、韓国戦争の時期に温かく手を差し伸べてくれたイタリア人の姿がうかがえる。「第68赤十字病院」の活動が盛り込まれた写真や映像はもちろん、韓国でホームレスを対象に「アンナの家」という無料給食所を運営してきたキム・ハジョン神父とハンセン病患者の定着村で患者を見守ったカン・カラ修道女の資料も展示された。
第3部では、クラシック音楽や大衆音楽、スポーツ、ファッションなど、様々な分野で行われる両国の文化交流の様子がうかがえる。第4部では、半島国である韓国とイタリアの自然景観と文化遺跡をテーマにしたパノラマ映像などが展示された。
韓国ーイタリアの国交正常化140周年を記念する特別写真展「すべての道は歴史に通じる、イタリアそして韓国」を観覧する文化体育観光部の柳仁村長官(右)=26日、ソウル・鍾路区
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