ファン・ソクヨン作家の長編小説「鉄道員三代」が、世界的に権威のある文学賞の一つである「ブッカー賞」インターナショナル部門の最終候補に上がった=創作と批評
[ユン・スンジン]
ファン・ソクヨン作家の長編小説「鉄道員三代」の英語版である「Mater2-10」がノーベル文学賞、ゴンクール賞と共に世界3大文学賞として知られる「ブッカー賞」インターナショナル部門の最終候補のリストに上がった。
ブッカー賞委員会は9日(現地時間)、公式ホームページを通して既存の1次候補である13編のうち、ファン作家の作品を含む最終候補作6編を発表した。
「鉄道員三代」は、構想から執筆まで30年ほどかかったファン作家の力作と評価される。鉄道員家族を通して、日本による植民地時代から現在まで続く労働者の人生を文学的に具現した作品だ。英語版は、ソラ・キム・ラッセルとヨンジェ・ジョセフィーヌ・ベが訳した。
最終候補作6編に選ばれたのは、ファン作家の「鉄道員三代」、セルバ・アルマダの「Not a River」、イェンテ・ポストフマの「What I’d rather not think about」、イア・ゲンベルクの「The Details」、イタマ・ヴィエイラ・ジュニアの「Crooked Plow」、ジェニー・エルペンベックの「Kairos」だ。
ブッカー賞インターナショナル部門は2005年に新設された。非英語圏作家の作品のうち、英語で翻訳された作品を対象に、作家と翻訳家に授賞している。韓国の作品では2016年ハンガン作家の「菜食主義者」が初めて受賞した。2018年にはチョン・ボラ作家の「呪いのウサギ」、2021年にはチョン・ミョングァン作家の「クジラ」が最終候補に上がった。
ファン・ソクヨン作家は2019年、小説「日が沈む頃」で同じ部門の1次候補に選ばれたが、最終候補には選ばれなかった。
今年のブッカー賞インターナショナル部門の最終受賞作は5月21日、英国のロンドンで行われる授賞式で発表される。
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