文化

2024.08.23

文化体育観光部は22日、「世宗学堂革新案(2024~2027)」を発表した。写真は、ハングルと韓紙をテーマにしたイベントで記念撮影を行う参加者たちの様子=フランス拠点世宗学堂公式フェイスブック

文化体育観光部は22日、「世宗学堂革新案(2024~2027)」を発表した。写真は、ハングルと韓紙をテーマにしたイベントで記念撮影を行う参加者たちの様子=フランス拠点世宗学堂公式フェイスブック


[シャルル・オデゥアン]

世界中どこにいても、現地の世宗(セジョン)学堂と同じ教育を受けられるよう、オンライン世宗学堂を構築する。世宗学堂の受講生には、留学や就職の支援も行う。

文化体育観光部は22日、国務総理の主宰で「第44回国政懸案関係長官会議」で、海外に韓国語の普及を促進するための「世宗学堂革新方案(2024~2027)」を発表した。

海外における韓国語教育の中心地である世宗学堂。学習者数をみると、韓国語講座を初めて開設した2007年には、3カ国・13カ所・740人だったが、今年は88カ国・256カ所・21万人に増えた。この17年間で、約300倍になったのだ。

文化体育観光部は、AIやビッグデータ基盤の「i-世宗学堂」を構築し、韓国語教育へのアクセシビリティを強化する。「i-世宗学堂」は、既存のアプリである「AI韓国語先生」を「生成 AI 韓国語先生」アプリに高度化したプラットフォーム。現地に世宗学堂がなくても、いつどこにいても自由にオーダーメイド型で勉強できる。

来年から定期的に「韓国語の教育実態」を調査し、現在の需要や未来予測、民間市場や世宗学堂の運営現況などの統計に基づき、2027年までに世宗学堂を300カ所に増やす。

世宗学堂財団本部との中間管理機関として、現地で一般の世宗学堂に対する支援を行う拠点世宗学堂も、2027年までに10カ所に増やす。現在はベトナム、米国、フランス、アラブ首長国連邦、インドネシアの5カ国で運営中だ。

オーダーメイド型の教育サービスも提供する予定だ。韓国語のコミュニケーション能力を測定する「世宗(セジョン)韓国語評価(SKA)」の施行先を、2027年までに100カ所まで増やす。インターネット基盤の「レベル別・段階的・適応型・世宗(セジョン)韓国語評価(iSKA)」も実施する。

この他、韓国語教員の再教育や現地人を対象に教員養成プログラムを拡大する。教員資格の所持率を、現在の50%水準から2027年までに70%に引き上げる計画だ。

受講生たちにとって、世宗学堂で韓国語を勉強したことが韓国への留学につながるように支援を強化する。上級韓国語の過程も運営し、就職にも連携できるように後押しする。

柳仁村(ユ・インチョン)長官は「世宗学堂は韓流の中心地だ。韓国語を通じて多様な韓国の文化に接し、韓国について知ることができる」とし、「韓国語を全世界に発信していきたい」と述べた。

caudouin@korea.kr