景福宮で行われた「畳鐘」の再現行事=17日、ソウル
[ソウル=イ・ギョンミ]
[写真=聯合ニュース]
「王様が『畳鐘』を行うよう命じました。守門将は、通行証を持たない者の宮殿への出入りを禁止せよ。畳鐘せよ!」
秋の日差しがよい17日午後2時。鐘が鳴り渡る景福宮・興礼門前の広場には、朝鮮時代の服を着た王様や臣下たち、そして宮殿を守る兵士たちが集まった。「畳鐘」を行うためだ。
朝鮮時代の法典である「経国大典」によると、畳鐘とは大きい鐘を繰り返して鳴らすという意味。鐘を鳴らした後、王様が兵士たちを視察する儀式のことだ。畳鐘を行うよう命じられると、臣下や兵士たちが集合して王様の点検を受ける。
景福宮で行われた「畳鐘」の再現行事=17日、ソウル
この日は、畳鐘を現代的にアレンジして再現し、王様が登場する様子や兵士たちが訓練を受ける様子などが演劇の形式で披露された。
再現行事で案内役を務める朝鮮時代の官吏 「都承旨(トスンジ)」の説明を聞きながら、来場者らは朝鮮時代にタイムスリップした。韓国語・英語・中国語・日本語の順で流れてくるアナウンスのおかげで、外国人も分かりやすく、楽しむことができた。特に、一部の人は「聖恩の限りでございます」という意味の韓国語を、時代劇に出てくるイントネーションそのままにマネをし、行事を満喫していた。
畳鐘は20日まで、一日2回(午前11時、午後2時)開催される。予約する必要はなく、景福宮・興礼門前の広場で誰もが無料で観覧することができる。
km137426@korea.kr