文化

2024.12.23

映画「ハルビン」の(左から)パク・フン、チョ・ウジン、ヒョンビン、ウ・ミンホ監督、チョン・ヨビイン、ユ・ジェミョン、イ・ドンウク=18日、ソウル

映画「ハルビン」の(左から)パク・フン、チョ・ウジン、ヒョンビン、ウ・ミンホ監督、チョン・ヨビイン、ユ・ジェミョン、イ・ドンウク=18日、ソウル


[ソウル=ソ・エヨン]
[写真=ソ・エヨン]
[映像=CJ ENM Movie公式YouTubeチャンネル]

「コレア、ウラ!(大韓帝国、万歳!)」
1909年10月26日、韓国の独立運動家、安重根(アン・ジュングン)は、大韓帝国侵略の元凶とされる初代韓国統監を務めた伊藤博文元首相を中国・ハルビン駅で暗殺した。現場で安は、ロシア語でこう叫んだ

韓国映画「インサイダーズ/内部者たち」「KCIA 南山の部長たち」などを演出したウ・ミンホ監督の新作「ハルビン」のワンシーン。安重根をはじめとする禹德淳(ウ・ドクスン)、崔在亨(チェ・ジェヒョン)などの独立運動家らが伊藤博文を暗殺するためにハルビンへ向かう道のりを描いた。 伊藤博文役は、リリー・フランキーが演じる。

同映画のメディア向け試写会・記者会見が18日、ソウル市内の映画館で開かれた。ウ監督や俳優のヒョンビン、パク・フン、チョ・ウジン、ユ・ジェミョン、イ・ドンウクなどが出席し、映画について語った。

ウ監督は、独立運動家の物語を映画にした背景について、「当時の若者は、どうしてそんなに献身できたかを知りたかった」と話した。また、「観客が(この映画を通じて)慰められてほしい」とし、「今、混乱の時代を生き抜いているが、必ず乗り越えられると信じて、誇りを感じてほしい」と話した。

安重根役を演じた俳優ヒョンビンは、映画の海外ポスターに「For a better tomorrow(訳:より良い明日のために)」と書いていることに言及し、「私たちに(平凡な)日常をプレゼントしてくれた独立運動家の皆さんに対する感謝の気持ちを込めて演じた」と話した。

その上で、「映画では、安重根たちはどんな逆境でも、信念を変えず、一歩ずつ前進する。彼らがついに良い結果を得たように、今も力を合わせていけば、さらに良い明日が来ると信じている」と話した。


「ハルビン」は、凍りついた豆満江を渡る安重根の姿を皮切りに、圧倒的な映像美が披露される。果てしなく広がる氷原と砂漠といった自然風景、光と影のコントラストが観客の目を奪う。

臨場感あふれる映画になったのは、ロケ地での撮影のおかげ。中国の満州と地形が似ているモンゴル、昔のロシアの建築様式が残っているラトビア、そして韓国で独立運動家たちの様子をカメラに収めた。独立運動家の旅程が、まるで目の前で繰り広げられているかのように集中させる。

映画「ハルビン」は、第49回トロント国際映画祭で、世界で初めて上映された。韓国では24日、公開される。

記者会見の臨む、映画「ハルビン」の主人公ヒョンビン(左から4番目)=18日、ソウル

記者会見の臨む、映画「ハルビン」の主人公ヒョンビン(左から4番目)=18日、ソウル


xuaiy@korea.kr