写真は、2017年に公開された映画「オクジャ」を撮影中のポン・ジュノ監督=アカデミー映画博物館
[シャルル・オデゥアン]
ポン・ジュノ監督が映画を製作する過程や、これまでの作品について見ることができる。
米アカデミー映画博物館では、来月23日から2027年1月10日まで展示「ディレクターズ・インスピレーション:ポン・ジュノ」を開く。
ディレクターズ・インスパレーションシリーズは、映画監督を1人選定し、その作品について展示を行うものだ。
今回の展示では、ポン・ジュノ監督のアーカイブ資料やプライベートの所蔵品、映画の制作に使われたストーリーボード、コンセプトアート、模型、小道具、撮影現場の写真など、約100点の原本が展示される。
アカデミー映画博物館は「映画の背景が1980年代の韓国であれ、SFの未来世界であれ、ポン・ジュノ監督の映画は、階級格差や社会的不義や環境危機、政治・道徳的腐敗などの普遍的なメッセージを伝えている」と紹介した。
さらに、「初期の短編映画から世界的大ヒット作である『グエムル-漢江の怪物-』や『パラサイト-半地下の家族』など、ポン・ジュノ監督の作品には、深く考えさせられるものが多い。ポン・ジュノ監督は、斬新かつ独特な形で社会を批判する」と説明した。
アカデミー映画博物館はアカデミー(オスカー賞)授賞式を主管するアカデミー財団が、2021年に米国ロサンゼルスで開館した。回顧展で俳優のソン・ガンホ、ユン・ヨジョンが出演した作品が上映されたことはあるが、韓国の監督を選定し、長期間の展示会を開催するのは今回が初めて。
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