修理工事を終えた宗廟正殿=シャルル・オデゥアン
[ソウル=シャルル・オデゥアン]
20日、ユネスコ世界遺産である「宗廟」の正殿(ジョンジョン)の修理後の様子が公開された。
国家遺産庁は、2020年から正殿の屋根を覆っていた工場で作られた瓦を、全て伝統技法を使って手作りした瓦に交換した。正殿の前庭のセメントモルタルも取り除き、チョンドルを敷いた。
宗廟の正殿は1395年に太祖(テジョ)李成桂(イ・ソンゲ)が朝鮮を創建して以来、600年間、王室の祭礼が行われていた場所だ。
朝鮮の王と王妃、大韓帝国の皇帝と皇后の位牌を祭る歓安行列が光化門の前と通る様子=20日、ソウル・鍾路区、聯合ニュース
昌徳宮(チャンドックン)の璿源殿(ソンウォンジョン)に一時的に奉安されていた朝鮮の王と王妃の位牌を元の場所に戻す歓安祭が、この日、行われた。
歓安の行列には、約1100人が参加した。午後2時ごろに昌徳宮を出発し、光化門(クァンファムン)、世宗(セジョン)大路交差点、鐘閣(チョンガク)駅を経て宗廟まで約3.5キロを移動した。
告由祭が宗廟の正殿で行われている様子=20日、ソウル・鍾路区、シャルル・オデゥアン
歓安の行列が宗廟に到着した後、牌49基が無事に戻ってきたことを知らせる告由祭が行われた。
正殿の部屋の前に、お香やロウソクなどが祭壇に供えられた。在位者がひざまずいて4回お辞儀をし、お香を3回王と王妃に捧げるなど、儀礼が行われた。
宗廟で行われた告由祭で、手を洗った後に、東の階段を上る在位者たち=20日、ソウル・鍾路区、シャルル・オデゥアン
24日から来月2日まで正殿では、宗廟祭礼楽の夜間公演が行われる。宗廟祭礼楽と共に人類無形遺産として登録された宗廟春享大祭も来月4日、正殿で披露される。
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