蔚州大谷里盤亀台の岩刻画=国家遺産庁
[キム・ソナ]
先史時代、韓半島での暮らしについて描かれた蔚州(ウルジュ)盤亀川(バングチョン)の岩刻画が、ユネスコ世界遺産としての登録を目前にしている。
国家遺産庁は、「盤亀川の岩刻(Petroglyphsalong the Bangucheon Stream)」がユネスコ諮問審査機構である国際記念物遺跡協議会(ICOMOS)の審査過程を経て、「登録勧告」を受けたと26日、明らかにした。登録勧告を受けた遺産は、特に問題がなければ世界遺産委員会で登録が決定する。
ICOMOSは、「盤亀川の岩刻画」について「卓越した観察力、写実的な絵と独特な構図から、韓半島に住んでいた人々の芸術性がうかがえる。クジラの種類と捕鯨という希少なテーマを、クリエイティブに描いた傑作だ」と説明した。
さらに、「先史時代から約6千年にわたって受け継がれてきた岩刻画の伝統を証明するものだ。韓半島東南部沿岸地域の文化がどのように発展してきたのかが、よくわかる」と評価した。
7月6日から16日までフランス・パリで開催される第47回世界遺産委員会で、登録の可否が決まる。登録が決まれば、韓国が保有するユネスコ世界遺産は、計17件(文化遺産15件、自然遺産2件)になる。
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