12日、「盤亀川の岩刻」がユネスコ世界遺産として登録された=13日、蔚山市、聯合ニュース
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先史時代、韓半島での暮らしについて描かれた蔚州(ウルジュ)盤亀川(バングチョン)の岩刻画が、ユネスコ世界遺産として登録された。
外交部は12日(現地時間)、パリで開催された第47回世界遺産委員会で世界遺産としての登録が最終的に決定したと明らかにした。
盤亀川の岩刻画は、国宝「蔚州大谷里の盤亀台岩刻画」と「蔚州川前里の銘文と岩刻画」を含む。
盤亀台岩刻画は、クジラの種類と捕鯨という希少なテーマを、クリエイティブに描いた傑作だ。卓越した観察力、写実的な絵と独特な構図から、韓半島に住んでいた人々の芸術性がうかがえる。
川前里の岩刻画にはクジラ、鹿、馬など海と陸上の動物が刻まれている。新羅の第23代王である法興王時代の王族と推定される者たちの記録も残っており、歴史的な価値が高い。
世界遺産委員会は、「先史時代から約6千年にわたって受け継がれてきた岩刻画の伝統を証明するものだ。韓半島東南部沿岸地域の文化がどのように発展してきたのかが、よくわかる」と評価した。
韓国が保有するユネスコ世界遺産は、計17件(文化遺産15件、自然遺産2件)になった。
jihlee08@korea.kr