文化

2025.09.12

第30回釜山国際映画祭の開催記者会見にて挨拶をするチョン・ハンソク執行委員長(左から3番目)=26日、ソウル

第30回釜山国際映画祭の開催記者会見にて挨拶をするチョン・ハンソク執行委員長(左から3番目)=26日、ソウル


[ソウル=ソ・エヨン]
[写真=釜山国際映画祭]

第30回釜山(プサン)国際映画祭が、新たな変化と歴代級のラインナップで観客を迎える。

釜山国際映画祭執行委員会は先月26日、ソウル・中(チュン)区の大韓商工会議所で記者会見を開き、今年の開幕作や招待作品、映画祭の新たな取り組みなどについて説明した。

今年の釜山国際映画祭は、17日から26日まで、釜山シネマセンターなど7つの会場・31スクリーンで開催される。公式招待作品は64カ国から241本。連携プログラム「コミュニティBIFF」の上映作品などを含めると、合わせて328本の作品が上映される。

▲ 다음달 17일부터 26까지 열리는 제30회 부산국제영화제 개막작으로 선정된 박찬욱 감독의 ‘어쩔수가없다’ 스틸컷.

開幕作に選ばれた、パク・チャヌク監督の『NO OTHER CHOICE』のスチールカット


開幕作には、パク・チャヌク監督の『NO OTHER CHOICE』が選ばれた。リストラされた会社員マンス(イ・ビョンホン)が再就職を目指しつつ、家族を守るために自らの「挑戦」に挑む姿を描いた作品だ。アメリカの作家ドナルド・ウェストレイクの小説『The Ax』を原作としている。また、本作は第82回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門にも招待され、期待が高まっている。

最大の変化は、これまで非コンペティティブ映画祭として運営されてきた釜山国際映画祭が、今年からコンペティティブ映画祭としての第一歩を踏み出す点だ。新設されたコンペティション部門には、アジアの14作品が招待された。大賞、監督賞、審査員特別賞、俳優賞、芸術貢献賞の5部門で「釜山アワード」が授与される。

開幕式と閉幕式にも変化が加えられた。これまでの男女ペアによる司会とは異なり、今回は開幕式・閉幕式ともに単独司会となる。開幕式は俳優イ・ビョンホンが、閉幕式はスヒョンがそれぞれ務める。「釜山アワード」の受賞作品は、閉幕式の会場で発表される予定だ。

欧州を代表する巨匠マルコ・ベロッキオが、映画祭期間中に釜山を訪れる。

欧州を代表する巨匠マルコ・ベロッキオが、映画祭期間中に釜山を訪れる。


世界的な巨匠監督や俳優たちが多数、釜山を訪れる予定だ。欧州を代表する巨匠マルコ・ベロッキオは、釜山国際映画祭の特別企画プログラムをきっかけに、80年以上の人生で初めてアジアの映画祭に参加する。カンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭で俳優賞を受賞したジュリエット・ビノシュは、15年ぶりに釜山を再訪する。また、カンヌとオスカーの両賞を受賞したショーン・ベイカー監督や、ドキュメンタリーの巨匠ジャンフランコ・ロッシ、セルゲイ・ロズニツァらも招待リストに名を連ねている。

釜山国際映画祭のチョン・ハンソク執行委員長は、「今年の目標の一つは韓国映画の危機の克服と再飛躍だ。そのため、多様な韓国映画を招請するとともに、映画関係者の参加意欲も高まっている」と述べた。また、「海外のラインナップは記念碑的であり、歴代最高かつ最多を記録していることに大きな自負を持っている」と話した。

xuaiy@korea.kr