文化

2025.09.11

写真は、「2025ソウル国際図書展」に参加者たちの様子=6月18日、ソウル、イ・ジョンウ

写真は、「2025ソウル国際図書展」の参加者たちの様子=6月18日、ソウル、イ・ジョンウ


[イ・ジへ]

「大韓民国文学フェスティバル」と銘打って、9月の1カ月間にわたり、全国各地で文学関連のフェスティバルが開催される。

文化体育観光部は10日、韓国文学翻訳院、韓国文化芸術委員会、国立韓国文学館、韓国出版文化産業振興院とともに、12日から25日までソウル大学路(テハンノ)をはじめ全国各地でフェスティバルを開催すると発表した。

今年初開催となる「大韓民国文学フェスティバル」は、12日に仁寺洞(インサドン)のグラウンドソウルで行われる。韓国のヒョン・ギヨン作家と、中国の閻連科(えんれんか)作家による対談で幕を開ける。

ヒョン・ギヨンは1978年に『スニおじさん』を刊行し、済州4・3事件を世間に伝えた。
閻連科は、社会批判や風刺をテーマにした作品で知られ、魯迅文学賞やカフカ賞などを受賞している。

ヴィクトリア・マス、サラ・ピンスカー、閻連科、ヨヨーナス・ハッサン・ケミーリなど、フランス、アメリカ、中国、スウェーデンなど8カ国から計10人の海外作家も参加し、国内作家と交流するとともに読者と触れ合う

韓国人として初めてハンス・クリスチャン・アンデルセン賞を受賞したイ・スジや、フランスの絵本作家アドリアン・パルランジュ、移民文学を代表するスウェーデンのヨナス・ハッセン・ケミリ、トルストイ文学賞を受賞した韓国系アメリカ人のキム・ジュヘ、5週連続ベストセラー1位を記録した『ホンモノ』のソン・ヘナ、日本の文月悠光など、国内外の作家がペアで対談を繰り広げる。

13日には大学路で、トニー賞6部門を受賞したミュージカル『Maybe Happy Ending』のパク・チョンヒュ作家とキム・ヒョン詩人が、「予想以上に苦しくて、予想どおりに幸せな芸術の世界思ったほど幸せな芸術世界」をテーマに対談を行う。

19日、大学路芸術劇場小劇場で、2025年ドイツ国際文学賞受賞者のキム・ヘスン詩人が、キム・サンヒョクやシン・ヘウク詩人らと共に新作詩集『シンクロナイズド・バダ・アネモネ』の完読会を行う。

イベントの日程は、「ソウル国際作家フェスティバル」(www.siwf.or.kr)および「文学週間2025」ホームページ(https://arko.or.kr/content/5445)で確認できる。

「2025大韓民国文学祭」の公式ポスター=文化体育観光部

「2025大韓民国文学祭」の公式ポスター=文化体育観光部


jihlee08@korea.kr