釜山国際映画祭の広報物と市民の様子=17日、釜山、聯合ニュース
[キム・ソナ]
第30回を迎えた釜山国際映画祭(BIFF)が17日に開幕し、10日間の日程をスタートした。
開幕式は、午後7時から釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)の映画の殿堂・野外劇場で行われ、イ・ビョンホンが司会を務める。
今年の開幕作品は、パク・チャヌク監督の新作『NO OTHER CHOICE』。ベネチア国際映画祭とトロント国際映画祭を経て、アジアでは今回が初の上映となる。
公式上映作品は昨年より17本増え、64カ国・241本となった。連携プログラムも含めると、合計328本の作品が上映される。
今年新設されたコンペティション部門「釜山アワード」には、アジアの主要作品14本が招待された。大賞、監督賞、審査委員特別賞、俳優賞、芸術貢献賞の5部門で授賞式が行われる。
出品作には、シム・ウンギョン主演の日本映画『旅と日々』、イム・ソンエ監督の『失恋した人たちのための7時の朝食会』、チャン・リュル監督の新作『Gloaming in Luomu』などがある。
特別企画プログラムも大幅に拡大された。イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオ監督と、世界的俳優ジュリエット・ビノシュの作品世界に焦点を当てた特集が組まれている。
巨匠の最新作を紹介するセクション「アイコン」では、昨年の17本から今年は33本へと増え、過去最多の規模となった。
アジアの新人作家を発掘し、独立映画を支援するために設けられたセクション「ビジョン」も、アジア全域へと拡大。今年は韓国作品12本、アジア作品11本が選ばれた。
Netflixのアニメ『K-POPデモンハンターズ』のシンガーロング上映が韓国で初めて東西大ソヒャンシアター新韓カードホールで上映される。
映画祭では、監督や俳優の創作経験を観客と共有するマスタークラス、市民参加型のコミュニティBIFFなど、交流型プログラムを拡大した。
閉幕式は26日、映画の殿堂の野外劇場で行われる。従来と異なり、主要関係者が授賞者として参加し、受賞作は当日その場で上映される。
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