「K-インフルエンサー・ブートキャンプ シーズン3」が先月20~21日、新羅千年の歴史と文化が息づく慶州で開催された。
[慶州=チョン・ミソン]
[写真=文化体育観光部]
文化体育観光部が支援する「K-インフルエンサー・ブートキャンプ・シーズン3」が、9月20~21日に、新羅千年の歴史を誇る古都・慶州(キョンジュ)で開催された。今回のブートキャンプは、2025年の慶州APEC首脳会議を控えて行われ、慶州を世界に発信する広報の場としても大きな意義がある。
今年のブートキャンプには、世界97カ国から選ばれた1303人のK-インフルエンサーのうち、優秀な活動家12人が参加した。参加者は4人ずつ3チームに分かれ、慶州を代表する文化遺産の名前をチーム名とした。「チョムソン」「ファラン」「ウォルジ」の各チームは、特別招待された映像専門のPDやスタッフとともに、カメラを手に課題に挑み、慶州の魅力を世界に発信した。
瞻星台の前で、慶州の広報ミッションに取り組むチーム「瞻星」
チーム「チョムソン」は、慶州の象徴であり、世界最古の天文台である瞻星台(チョムソンデ)を背景に撮影に臨んだ。参加者たちはカメラを手に、瞻星台の神秘的な美しさと歴史的意義を映像に収め、慶州の魅力を世界に伝えた。インドネシア出身のイクバル(Iqbal)は、「夕暮れの瞻星台の光景は一生忘れられない。実際に訪れてこそ、その特別さを感じられる遺産だ」と語った。
キョチョン韓屋村で、伝統美を映像に収めるチーム「ファラン」
チーム「ファラン」は、静かな路地と伝統韓屋が並ぶ校村韓屋村を舞台にミッションを行い、韓国の「日常に息づく伝統美」をカメラに収めた。その映像を通して、世界の人々に親しみやすく、しかも特別な魅力を伝えようとした。
『K-POPデーモン・ハンターズ』からインスピレーションを受けたのだろうか。全員が男性用の韓服を着て、撮影に臨んだ。インド出身のプリヤル(Priyal)は、「キョチョン韓屋村の風景は、まるでタイムスリップしたかのようだった。慶州の自然とよく保存された韓屋が、信じられないほど美しい光景を生み出していた」と述べ、「このコンテンツを通して、多くの人に韓国の魅力を体験してほしい」と語った。
ファンリダンキルを舞台に、慶州の情緒を伝えるミッションに臨んだチーム「ウォルジ」
チーム「ウォルジ」は、伝統韓屋と現代的なカフェやギャラリーが調和するファンリダンキルを舞台にミッションに取り組んだ。慶州の新しい人気スポットとして注目を集めるこの街は、特にMZ世代(1980年代初め~2000年代初め生まれ)に愛されている。参加者たちはここでの魅力を、映像や写真に収め、世界に伝えようとした。
参加者のリサ(Lisa)は、「ファンリダンキルで着た韓服は、ソウルで見たものよりもずっと多様で、新鮮に感じられた」と語った。チームのほかのメンバーも口をそろえて、「村全体が韓屋をテーマにしており、歩いているだけで感性が刺激されるようだった。まるでドラマのセットのような、ロマンチックな空間だった」と話した。
慶州博物館で、慶州の象徴である圓瓦當「スマクセ」を撮影する参加者
撮影を終えた「スターK-インフルエンサー・ブートキャンプ シーズン3」の第1話は、23日からユーチューブチャンネル(
https://www.youtube.com/@Kinfluencer)で視聴できる。
「K-インフルエンサー」は外国人コンテンツクリエイターで、韓国文化を世界に発信している。写真や映像などのオンラインコンテンツを制作・発信し、国内外に韓国の魅力を紹介している。2020年に発足し、2025年現在では97カ国から1303人が活動している。文化体育観光部は、彼らが韓国広報のプロとして成長できるよう、教育や取材、協働の機会を提供している。
msjeon22@korea.kr