近代韓国語辞典の原稿「マルモイ原稿」=国家遺産庁
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近代韓国語の記録物と女性によるハングル文学が、ユネスコ世界記憶遺産への登録を目指す。
国家遺産庁は21日、「近代韓国語辞典原稿」と「閨房歌辭」をユネスコ世界記憶遺産の国際目録に登録するための申請書を、ユネスコ世界記憶遺産事務局に提出したと発表した。
「近代韓国語辞典の原稿」は、『マルモイ』(1911~1914年)1冊と、『朝鮮語大辞典』(1929~1957年)18冊からなる記録物である。日本の植民地時代に、母国語を守り民族のアイデンティティを築こうとした運動の成果で、教育の機会を広げた点でも大きな意義がある。
「閨房歌辭」は、朝鮮時代の女性たちが「キュバン」と呼ばれる空間で歌った歌を指す。女性たちの集まりで筆写され伝承された、女性独自のハングル文学である。今回の登録申請に含まれる記録物には、1794年から1960年代末にかけて、数世代にわたる女性たちが創作した歌詞567点が収められている。近代の男性中心社会の中で、多様な階層の女性たちが文学共同体を形成し、自発的に創作と伝承の主体として活動した点が、高く評価される。
ユネスコ世界記憶遺産国際諮問委員会の審査を経た後、2027年上半期にフランスで開かれるユネスコ執行理事会で、最終的に登録の可否が決まる。
jihlee08@korea.kr