2025年、韓国は世界との関係をさらに深め、新たな転換期を迎えた。外交の幅が広がり、経済は回復力を示した。Kーカルチャーは世界に浸透し、社会も外国人と共に生きる共生社会へと前進した。コリアネットは、外交・経済・文化・外国人政策の4分野から、今年1年の動きを振り返る。
「K-POPデーモン・ハンターズ」=ソニー・アニメーションピクチャーズ のフェイスブック
[アフメットジャヴァ・アイスル]
2025年、韓国のコンテンツはドラマや映画、音楽などあらゆる分野で記録的な成果を上げ、国境を越えて世界中の注目と支持を集めた。韓国の創作は、今やグローバルな大衆文化の中心的存在としての地位を確立している。Kーカルチャーが「新しいジャンル」として認識されるようになったことも、この一年の大きな変化の一つである。
Netflixでの活躍が象徴するように、韓国ドラマは世界各地で高い人気を集めた。『イカゲーム』シリーズはシーズン1から3まで、非英語圏のテレビショーで累計視聴数トップの座を守った。特に『イカゲーム2』は今年2月、米国クリティックス・チョイス外国語シリーズ賞を受賞。その後、8月19日には「ゴールドダービーTVアワード」で作品賞を含む6部門を制し、改めてその存在感を示した。
3月17日~23日および3月31日~4月6日の期間、Netflix非英語圏TVショー部門で1位を獲得した『おつかれさま』=Netflix
『トラウマコード』や『おつかれさま』、『弱いヒーロー』、『広場』、『暴君のシェフ』、『魔法のランプにお願い』、『あなたが殺した』、『ダイナマイトキス』なども、Netflixの非英語圏TVショー週間ランキングでに首位を獲得した。
『K-POPデーモンハンターズ』は、今年、世界的な大ヒットした。9月には『イカゲーム1』の記録を更新し、NetflixのTVショーと映画を統合した指標で、史上初めてのグローバル1位となった。
OSTも音楽チャートで快挙を成し遂げた。Spotifyの「今年の人気アルバム」では2位を獲得し、代表曲『ゴールデン』はSpotify年末「トップ10ソング」で7位、Apple Music「2025年トップ100:グローバル」で15位に入った。さらに「トップ100:歌詞が引き立った曲」と「トップ100:シングル」チャートでもそれぞれ4位にランクインした。6月に公開された『K-POPデーモンハンターズ』のOSTは、ビルボードの主要シングルチャート「Hot 100」とアルバムチャート「Billboard 200」の両方で首位に輝いた。
「2025MTVビデオミュージックアワード」で「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞したBLACKPINKのロゼ=9月7日(現地時間)、米ニューヨーク、MTVビデオミュージックアワード公式フェイスブック
K-POPでも、韓国アーティストの快進撃が続いた。BLACKPINKのロゼは楽曲「APT.」で、韓国歌手として初めて「2025MTVビデオ・ミュージック・アワード」の「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。この曲はSpotifyの「トップ10ソング」で3位に入り、Apple Musicの年末チャート4部門でも1位を獲得した。また、BLACKPINKは「RUN」でSpotifyグローバル週間チャート1位に輝き、2度以上首位に立った唯一のK-POPグループとして新たな記録を打ち立てた。
Stray Kidsは、新アルバム『SKZ IT TAPE 'DO IT'』で、ビルボード200チャートで8連続1位を記録した。BTSのRMは5月に開催された「アメリカン・ミュージック・アワード」で「フェイバリットK-POPアーティスト」に選ばれ、その後ソロ2作目のアルバムのタイトル曲『LOST!』のミュージックビデオで「シャーク・ミュージックビデオ・アワード」の3部門を受賞した。グループ活動とソロ活動の両方で発揮した彼RMの存在感は、K-POPの多様性と揺るぎない地位を改めて示した。
ミュージカル「メイビーハッピーエンド」の一場面=「メイビーハッピーエンド」公式インスタグラム
公演芸術や映画の分野でも、韓国作品はかつてない注目を集めた。韓国創作ミュージカル『メイビーハッピーエンド』は、6月8日のトニー賞で作品賞をはじめ、演出賞・音楽賞・舞台デザイン賞など主要6部門を制した。また、パク・チャヌク監督の映画『しあわせな選択』は、9月14日に閉幕した第50回トロント国際映画祭で国際観客賞を受賞し、観客の支持を示す特別な賞として高く評価された。
4月11日に公開された韓国のアニメ映画『キング・オブ・キングス』は、公開からわずか16日間で米国内の累計興行収入が5451万ドルに達し、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』を抜いて、アメリカで歴代最高のヒットを記録した韓国映画となった。
こうして2025年の韓国コンテンツは、再び世界の舞台で存在感を示し、新たな地平を切り拓いた。世界の文化産業の流れをリードする確かな存在として、揺るぎない地位を築いた。
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