600万人目の観覧客と記念撮影を行うユ・ホンジュン国立中央博物館長=11日、ソウル、国立中央博物館
[シャルル・オデゥアン]
国立中央博物館の今年の来館者数が600万人を超え、1945年の開館以来の最多を更新した。
2005年に龍山へ移転開館した当時の来館者数(133万9709人)と比べると、この20年でおよそ4.5倍に増えたことになる。外国人来館者も22万2547人に達し、過去最多を更新した。
美術専門メディア「アート・ニュースペーパー」が発表した2024年の世界博物館観覧者数調査によると、本館はルーブル美術館(873万7050人)、バチカン博物館(682万5436人)、大英博物館(647万9952人)に続き、世界4位の規模となった。
600万人突破後、最初の外国人観覧客となったレッサーさんは、「デンマークの人口は約600万人だが、韓国ではそれと同じ人数が博物館を訪れたと聞き、驚いた」と語った。さらに、「妻が韓国人なので、韓国の文化を理解したいと思い、一緒に来た。李舜臣(イ・スンシン)将軍に関する特別展を楽しみにしてきた」と話した。
観覧客増加の要因として、博物館側は、テーマを深く掘り下げた常設展や学術性の高い特別展、各国の文化を紹介する企画展に加え、多感覚で楽しめる体験空間や感覚展示室、若年層を対象とした参加型プログラムを挙げている。なかでも、「思惟の部屋」や「イスラム室」、「朝鮮前期美術大展」などが大きな反響を呼んだとされる。
国立中央博物館の文化商品ブランド「ミュッズ」の累計売上は、今年11月時点で356億ウォンに達し、前年度の年間売上(213億ウォン)を大幅に上回った。同館は、「文化商品の人気が来館者の増加につながり、韓国の文化遺産への関心も高めている」としている。
ユ・ホンジュン国立中央博物館長は、「国立中央博物館と各地域の博物館が、より質の高いサービスを提供し、韓国文化の中核としての役割をさらに強めていきたい」と述べた。
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