食・旅行

2019.04.25

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北漢山のレンギョウ

北漢山のレンギョウ



[ソウル=チョン・ジュリ]
[写真=チョン・ジュリ]

春になると楽しめる美しい花々。済州島(チェジュド)の菜の花祭り、汝矣島(ヨイド)のサクラ祭りなど花に関するイベントもたくさん開かれる。

近くで開催される花祭りなどを訪れるのもいいが、山に登って山に生息する花を楽しむこともお勧めする。山の奥は気温が低く、木が多い。そのため、日射量が少なく、開花時期が遅い。

コリアネットは11日、自然景観解説士と共に北漢山(ブカンサン)国立公園を訪れた。北漢山は、ソウル北部から京畿道にまたがる、高さ837メートルの山で、1983年4月2日に国立公園に指定された。トゥルレギル(山に登らないで周辺を散策する道)が設けられており、春になると多くの韓国人が訪れる山の一つ。解説士の申㕿熙(シン・ヒャンヒ)さんは、北漢山を「約700種類の植物が生息している自然の宝庫」と表現した。

 
タンチョウソウ

タンチョウソウ



ソウル市恩平(ウンピョン)区のグギ探訪支援センターを過ぎて、山道の入り口に咲いているのは「タンチョウソウ」。申解説士は、「北漢山でよく見られる植物の一つで、葉っぱの形がカエデの葉に似ている」とし、「山地の岩間などに自生し、4~5月に花が咲く」と説明した。

 
ナンザンスミレ

ナンザンスミレ



山に登り始めると、岩の合間に咲く白い花が目に入った。それは「ナンザンスミレ(韓国名:南山スミレ」。申解説士は、「花の名前を付ける際には、初めて見つけた人や場所の名前をよく付ける。この花はソウルの南山で初めて発見されたのでこのような名前がつけられた」と説明した。また、「小さな野花なので、注意深く見なければ見逃してしまうかもしれない」と話した。

 
コガネバナ

コガネバナ



さらに登ってみると、紫色の「コガネバナ」が目を引いた。湿地に生息し、他の花より先に咲いて散るため初春にしか見られないという。

エゾキケマン

エゾキケマン



背が高く黄色い花をつける「エゾキケマン」も春には欠かせない花。2週間~2カ月間咲く野花だ。申解説士は、「小川のほとりや湿気のある陰地に生息し、あまり高くない山でよく見かける」と説明した。

北漢山は今月から5月にかけて花が満開すると見られる。北漢山で韓国の春を楽しんでみてはどうだろう。

etoilejr@korea.kr