金鰲島の風景=全羅南道・麗水、24日
[麗水=チョン・ジュリ、キム・ウニョン]
[写真=チョン・ジュリ]
海に囲まれた韓国には3348の島がある。外国人にも良く知られている「済州島(チェジュド)」、「独島(トクド)」、「鬱陵島(ウルルンド)」から無人島まで、韓国の島は、位置と大きさによってその魅力が異なる。
コリアネットは6月24日、全羅南道(チョルラナムド)の麗水(ヨス)市にある、金鰲島(クモド)と雁島(アンド)を訪ねた。離島ならではの静かな風景と自然を厳選して紹介する。金鰲島(住民数:1625人)と雁島(住民数:452人)は、橋で繋がれた小さな島だ。
「ピロンキル」1コースから見る風景=全羅南道・麗水、24日
海岸沿いを歩き、特産物を満喫突山(トルサン)港から船で約15分行くと金鰲島に着く。この島では「ピロンキル」と呼ばれる絶景の海岸沿いの道が有名だ。島の住民の生活道路が装いを新たにし、「ピロンキル」ウォーキングコースが誕生した。5つのコース(18.5キロ)で構成されており、各コースの所要時間は2時間程度。涼しい風と崖から見下ろす海の青さ、自然を全身で感じながらウォーキングできるのが魅力。
6月になると金鰲島で満開になるボウフウの花=全羅南道・麗水、24日
金鰲島の特産物は、薬効のある植物「ボウフウ」だ。4月ごろ、葉は食用として収穫し、根は薬剤として使われる。独特の苦味がクセになる。この時期、金鰲島を訪れたら、ボウフウを利用した「チヂミ」、「和え物」、「お茶」などが味わえる。
雁島の海岸通りの民宿=全羅南道・麗水、24日
韓国の民宿での一日。旅行中に泊まる所も重要だ。離島や小さな島などでは、一般的に「民宿」という宿泊施設が多い。韓国の伝統家屋の韓屋や住宅をアレンジしたもので、家庭の一室に泊まるような、家庭的で素朴な接客サービスが提供される。
民宿は、港や山の近くに位置していて、電話で予約できる。民宿のほとんどが食堂もしているので、食事の心配はない。
民宿で欠かせないのが「食事」。新鮮な海産物が食べられる=全羅南道・麗水、24日
民宿での「食事」も欠かせない。新鮮な海産物と旬の野菜を使った料理。観光客を歓迎する住民の思いが込められている。おかずの数が多すぎて数え切れないくらいだ。
もちろん、不便なこともある。電波が悪くて、インターネットや電話が繋がりにくい。交通機関が少なくて、車は必須。カードより現金で払うことがほとんどだ。しかし、この不便さが逆に、島の魅力となっている。この時期、韓国の離島や小さな島への旅行はどうだろう。
金鰲島での写真スポット=全羅南道・麗水、24日
etoilejr@korea.kr