韓国の著名な美術史学者のユ・ホンジュン氏は、自分の著書の中で「知っている分だけ見える」と述べている。有名な場所も、いつもと同じ日常も、どれだけ知っているか、どんな視点で見るかによって、見える風景は違ってくるからだ。
Korea.netは、韓国の地域文化や旅行先を紹介するコンテンツを連載する。ネットなどですでに知られている有名な場所は、人と地域が作り出した物語を中心に、新しい視点で紹介する。韓国各地の隠れた名所を探し、その魅力をKorea.net読者の皆さんにお伝えする。
[南海=パク・ビョンギュ、イ・ギョンミ]
[映像=イ・ジュンヨン、Korea.net公式YouTubeチャンネル、錦王寺・智峰和尚]
旅行の前、気をつけなくてはならないものの一つが「天気」。旅行にとても大きな影響を与えるが、天気は人間の意志で自由に操ることができない。旅行のスケジュール、交通の便、泊まり先などを決めた後は、「旅行の日、どうか晴れますように」と祈るしかない。
青空、エメラルドグリーンの海、新緑、美しい花、広がる雪原などを期待するが、全ての条件が整った旅行なんかあり得ない。与えられた条件の下で、最高の満足を得るための努力が必要であるだけだ。
Korea.netが慶南・南海(ナメ)郡を訪れた13日の天気は、曇り。強い風が吹き、にわか雨が降っていた。透明な海は激しい波で濁り、風は寂しく感じられた。
複合文化施設「スペース・ミジョ」=写真作家ノ・ギョン撮影
ドイツ村=Korea.net DB
「錦王寺」は、奇岩怪石が一目で見渡せるお寺。見る角度によって、仏様のようにもアイアンマンのようにも見える不思議な形をした岩がある。
錦王寺から見える岩=イ・ジュニョン撮影
錦王寺の和尚とお茶する様子=イ・ジュニョン撮影