「ノクトゥジョン」(緑豆のお焼き)
[ユン・ソジョン]
[写真=キム・スンジュ]
[協力=韓国伝統料理研究所]
韓国のお酒「マッコリ」「果実酒」「焼酎」「ビール」と相性の良いおつまみとは何だろうか。韓国伝統飲食研究所の尹淑子(ユン・スクチャ)代表が、薬と食は源が同じで食事を通じて病気を防ぐという「薬食同源」思想に基づき、韓国のお酒の特徴とバランスを考え、4つのおつまみを紹介する。食物アレルギーがあれば、他の材料に代用できる。
「マッコリ」と「ノクトゥジョン」
韓国で庶民のお酒といえば、マッコリ。米を主原料とするアルコール発酵飲料で、アルコール度数は4~8%程度で低い方だ。ノクトゥジョン(緑豆のお焼き)との相性が抜群。緑豆で作った生地に、わらびやねぎ、キムチ、豚肉などを入れて薄く焼いた韓国伝統料理を指す。
緑豆はインド原産で、現在は主に東アジアで栽培されている。韓国では、ムク(ドングリなどのデンプンを固めたもの)やお粥にも用いられる。
緑豆には、必須アミノ酸と脂肪酸が豊富に含まれ、消化を助け、老廃物を排出してくれる。 マッコリと食べると、臓器の五臓を整える効能もある。マッコリの甘味が緑豆の淡白な味と香ばしい香りを引き立てる。
朝鮮時代の医書「東医宝鑑」によると、緑豆には解毒、皮膚炎、のどの渇きの改善、発熱予防、披露回復など体への働きがある。
「パジョン」もおつまみになる。パジョンを焼く音が雨音に似ており、湿度によってパジョンの匂いが広がりやすくなる。これらの理由で雨の日にパジョンを食べる人が多い。
「開城式ムク和え物」
「ポップンジャ酒」と「開城式ムク和え物」
「ポップンジャ酒」は、ポップンジャタルギ(木いちご)を主な原料として使い、韓国人が好きな果実酒の一つである。紫色と甘味が特徴。個性が強いため、甘さ控えめの素朴な味との相性が良い。
代表的なおつまみは「開城式ムク和え物」。塩とごま油で味付けし、良質なごまとノリをたっぷりとかける。ゼリーのような食感と淡白な味が「ポップンジャ酒」の香りと甘味を引き立てる。
arete@korea.kr