食・旅行

2022.11.11

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Soju with Gaeseong-style pork bulgogi

「開城式プルコギ」


[ユン・ソジョン]
[写真=キム・スンジュ]
[協力=韓国伝統料理研究所]

韓国のお酒「マッコリ」「果実酒」「焼酎」「ビール」と相性の良いおつまみとは何だろうか。韓国伝統飲食研究所の尹淑子(ユン・スクチャ)代表が、薬と食は源が同じで食事を通じて病気を防ぐという「薬食同源」思想に基づき、韓国のお酒の特徴とバランスを考え、4つのおつまみを紹介する。食物アレルギーがあれば、他の材料に代用できる。

「韓国焼酎」と「開城式プルコギ」
韓国ドラマや映画に登場する「韓国焼酎」。韓流の世界的な人気の影響で韓国焼酎も注目を集めている。コスタリカ共和国の第47代大統領、カルロス・アンドレス・アルバラード・ケサダ氏は、コリアネットとのインタビューで「私も父も緑の瓶の飲み物が好き」と焼酎への愛情を語った。


韓国焼酎のアルコール度数は17%から53%までと様々だが、20%が最も一般的になっている。アルコール度数が高くて、脂っこい肉類との相性が良い。韓国焼酎を飲むときに、タンパク質が豊富な料理を食べると、胃腸に負担をかけないうえに、解毒効果もある。欧州ではアルコール度数の高いお酒とチーズを一緒に食べる風習がある。

韓国焼酎のおつまみとして、「開城式プルコギ」をおすすめする。海外で開かれた韓国料理イベントでの反応も良かった。開城式プルコギは、豚のばら肉(サムギョプサル)を厚くスライスし、焼いて食べる。セウジョッ(小エビを原料としたチョッカル類)入りのコチュジャンで味付けする。

北朝鮮の開城市は、豚肉の名産地として知られている。鶏肉の中に高麗人参、もち米、松の実などを入れて煮込んだ料理「サムゲタン」にも豚肩ロース肉を入れて食べるほど、開城市民は豚肉料理を好む。

Beer and Gaeseong-style oiseon (stuffed cucumber)

「キュウリ炒め」


「韓国ビール」と「キュウリ炒め」


「韓国ビール」のおつまみとしては「オイソン」(キュウリ炒め)が抜群だ。シンガポールで開催された2018年の米朝首脳会談当時、米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が参加する昼食会のメニューとして話題となった。

オイソンは、切り込みを入れたキュウリを塩水につけ、水気を切った後に油で炒める。切れ目の中に炒めた牛肉や錦糸卵、挟み込んで作り、甘酢をかけて食べる。甘くさっぱりとした味で食が進む。


オイソンは、水分が多く含まれており、塩分・老廃物を排出させる効果がある。一般的にお酒を飲むと、体内のカリウムが排出してしまうが、オイソンを食べることで、カリウム不足を補うことができる。


arete@korea.kr